♥ 第九十八夜

【第２ターン】
前列は斬り掛かる．天野さんバイキルトを勇者へ．
五月はラリホーを試す．

ラリホーで，バラモス眠ったああああああ！！
ねむるんや（汗）．

勇者が先に動いて天野→三月ラインはつながらず．
しかし次のターンから勇者も倍打撃だ．
魔王は行動不能．これはいけるのでは．希望がひろがる．

このとき油断が生じなかったと言えばウソになる．
だが，魔王の力をあなどるべきではなかったのだ．
司令塔の五月が小さなミスを犯し，事件は起こる．


【第３ターン】
前列斬り掛かる．天野さんスクルト，五月はピオリム．
ベホイミではなく，ピオリム．

バラモスが急に目を見開き，即座にバシルーラを唱えた．
後方の空間がぐにゃりと歪み，
きしむような音とともに縦に裂ける．

虚を突かれた天野さんがあっと声を立てたかと思うと，
ぱっくりと口を開けたそのクレバスに背後から呑み込まれた．
一瞬の出来事だった．
紫色の光を残して空間が綴じられ，魔王の低い笑い声が響く．

まさかまさかのバシルーラが決まってしまい
天野さん，次元のはざまに飛ばされて消えた．
エイトセンシズいなくなった．えええええ，マジかよっ，
なんかそれってすっごくマズくないですかッ！？（汗）

切り替えろ二人とも！という伯爵の声で我に返る．
以降３人で戦わなくてはならないという現実が
しびれた頭にだんだんと呑み込めてきた．

見れば，五月の負った深い傷が回復されておらず，
バラモスは次ターンからまた２回攻撃という状況．
必要だったはずのスクルトは間に合わなかった．

一瞬にして形勢は逆転．
メンバーに凍り付くような緊張感が走る．

♥ 第九十七夜「決戦」

魔王の城．三度目にしてようやく最深部を目指す．
可能な限り魔力を温存したいと思ってたけど，
幸運にも玉座まで，ほとんど手下に出会わなかった．

直前に勇者のベホイミでHPを回復しておいてから，
バラモスの前に進み出る．

「ついにここまで来たか．三月よ．
　この大魔王バラモス様に逆らおうなど
　身の程をわきまえぬ者たちじゃ．
　ここに来たことを悔やむがよい．

　もはや再び生き返らぬよう
　そなたらのはらわたを食らい尽くしてくれるわっ！」

という有名なセリフのあと，運命の決戦が始まる．


【第１ターン】
伯爵と三月は斬り掛かる．天野さんが伯爵にバイキルト．
五月はルカニで魔王の防御力を下げにかかる．

星降る腕輪ですばやさの上がっている五月が
バラモスより先に動いたものの，ルカニは不発．はずしたっ．

次に動いたのはバラモス．イオナズン唱える．
閃光とともに恐ろしいダメージが味方にふりそそぐ．
そんなえぐい高等魔法使ってくるのーー！？（汗）
というか２回攻撃なのか．先に言ってほしい．

天野→伯爵のホットラインがつながって
戦士が最初から倍打での攻撃に成功．３ケタつえええええ．
しかし五月が７７ポイントの大打撃を受けて
思わずがっくりと膝をつく．体力の約半分を削られた．

メンバー内では防御力トップで，天使のローブの
強力なバリアで完全保護されているはずの五月が
一撃でここまでダメージを受けるとは，かなり予想外．
魔王，さすがに強い...！

♥ 第九十六夜

魔王バラモス戦の直前．
現在のパーティ状態．

三月（勇者），Lv３１，ベホイミまで習得
HP２４４，MP１０３
力１０６，速５６，体１２１，賢５８，運６０
攻撃１９１，守備１３３
いなづまのけん，だいちのよろい，みかがみのたて，てっかめん

ル・モンテズ伯爵（戦士），Lv３１
HP３０１，MPなし
力１２１，速３７，体１５５，賢２６，運３４
攻撃１９８，守備１１０
ドラゴンキラー，やいばのよろい，てつのたて，てっかめん

五月（僧侶），Lv３１，ベホマまで習得
HP２０６，MP１６５
力５４，速１６４，体８８，賢８０，運８８
攻撃１１９，守備１６３
ゾンビキラー，天使のローブ，みかがみのたて，てつかぶと（星降る腕輪）

天野（賢者），Lv２７，マヒャド／ザオラルまで習得
HP２１９，MP１３７
力６１，速６３，体１０２，賢７２，運６９
攻撃１２４，守備１１７
くさなぎのけん，まほうのよろい，みかがみのたて，てつかぶと

隊列は，伯爵，三月，天野，五月
（戦士，勇者，賢者，僧侶）の順．

携帯品は，
せかいじゅのは，やくそう，いのちのいし，
いかづちのつえ，いのりのゆびわ２つ．
あと，さいごのかぎとひかりのたま．

念のため，アリアハンに所持金をあずけてくる．

♥ 第九十五夜「最後の挨拶」

ふたたび魔王の城へ．二度目の下見．

今度は正面入口から城に入ってみたら
すぐ行き止まりになった．
庭からのルートが本道だったみたい（汗）．

城の内部のほうも，だいたいすべて見て回った．
宝箱もあったけど呪われてそうなのばっかり入ってた．
ちょっとがっかり．

短いけど，今日はこれでダーマに帰ることにする．
最短ルートも確認したし，もうあとは魔王に挑むばかり．
レベルが足りてるかどうかちょっと自信ないけど．

いよいよかと思うとさすがに神経がたかぶってよく眠れない．
外でぼーっと星みてたら，天野さんが来て隣に座った．
なんかデジャヴ（汗）．
でも今夜の彼女はなんだか消え入ってしまいそうに見えた．

一緒に旅ができて楽しかったと礼を言われる．
まだ終わってないよと言うと，
そうでしたねと，どことなく寂しそうに笑う．

突然，もし私がどこか遠くに行ってしまっても
時々は思い出して下さいますか，と妙なことを訊く．
...終わったらやっぱりジパング永住する気なのかなあ
と思って，もちろんとうなづく．

天野さんは微笑して，これあげます，と
ちっちゃいキティちゃんひとつくれた．
きめんどうしバージョンなんて初めて見た（汗）．

おやすみなさいと言って去っていく天野さん．
いま思えば，彼女はたぶんこの時，
すでに何かを予感していたんだと思う．

♥ 第九十四夜

一度ダーマへ戻り，
魔王に挑むことができそうかどうか相談する．

装備品は最高クラスのものが揃っているので
攻撃面は前列ふたりにバイキルトがかかれば
相当いい線行くはずだった．

防御面も，五月がベホマを覚えたし
天野さんと勇者もベホイミまで使えるので，
スクルトがかかれば何とかなりそうな気はしていた．

ドラゴンキラーを得た伯爵は自信満々，ただし根拠レス．
天野さんも勝てますと言いはなつ．理由をきくと
エイトセンシズがそう告げると．やはり根拠レス（汗）．
五月だけが慎重論で，
できればフバーハ習得まで待ってほしいという．

でも欲を言えばきりがなくなってしまう．
フバーハを覚えたら，次のベホマラーも欲しくなるだろう．
そして五月がベホマラーを覚えるころには，
今度は天野さんのベホマ習得が見え始めているはずだ．

結局，もう一度魔王の城を下見がてら探索してみて，
特に問題が見つからなければ
最後の決戦に踏みきるという決定が下った．