♥ 山手線から離れられない

さきほどパリに着きました．くたくたです（笑）．

パリ市内へ向う列車からの風景は見慣れたものではありましたが，
自分の中で何かがリセットされた感じで，
まるで初めて渡仏したときのような高揚と緊張感がありました．
またがんばってお仕事です．

今回は帰国中にほとんど更新できなかった訳ですけれど，
いろいろ面白いこともあったような気がするので，
思い出したらぽつぽつ書きたいと思います．
また，留守を守ってくれた十四月にもお礼を言いたいです．さんきゅー（＜軽いな）．

今日はひとまず，
東京芸大（上野）へグリーグを聴きに行った時の話をしたいと思います．

このあいだの週末を利用して，相方と東京を訪れました．
目的地は上野，東京芸大．
シベリウス＆グリーグのメモリアルイヤーということで特集が組まれていて，
何度かレクチャーコンサートを行うようなのです．

新幹線で東京駅に降り立った僕らは，山手線／京浜東北線のホームへ．
上野までは２駅ほどだったと思います．

ところで僕は，東京に行くのはいいんですが，山手線沿線から離れられない人でして，
かつて浅草観音を訪れた時にも，
わざわざ上野から歩いたような奴なのです（けっこう遠かったです）．
同意頂けるかどうかわかりませんけれども，
山手線にはスケートリンクにおける外周のような安心感があると思います．

この日も，上野まで行くのに山手線を使いたがる僕でした．
京浜東北線でも同じだ，早く来た方に乗ればよいと言う相方を前に
「いやー，でも山の手線のほうが安心だし...」と謎コメント．
しかし，今日は相方についていけばいいのだからと思い返し，
「け，ケーヒントーホク線に乗ってみようか？」と言いましたら，
前を歩いていたお姉さんに，ひまわりのような笑顔で振り向かれました．
お姉さんは珍獣を愛でる者に特有の幸福な目をしていたように思います．
へもかったです．

それで，グリーグなんですけれど，
初めて聴いたバイオリンソナタの３番がとても奇麗な曲で，
CD欲しいかもと思いました．

グリーグは和声が時折ぶつかるようです．
ぱっと聴いた印象では，同度連結で動かないパート（声部）と
半音で（経過音的に）滑らかに移行しているパートが，音域的に近いところにあるので，
それでぶつかってしまうことがあるのだと思いますが，
一切気にせず突き進むのがグリーグさんのエラいところだと思います．