♥ 高い棋書

夕方に，日本の本屋さんに寄ってきました．

僕はほとんど足を運びませんが，
パリには和書を売っているところがあるのです．
さすがにあまり品揃えはよくないんですけど，
日本人人口も多いパリのこと，やはり需要があるのでしょう．

書棚に「谷川vs羽生100番勝負」という本を見つけました．
谷川浩司と羽生善治という二人の天才棋士が激突した
その頂点対決の棋譜を100局集めたという，
どう考えても一般パリジャン向けではない一冊です．

でも，谷川ファンの僕としましては
すごく欲しくなってしまったのです．

ちょっと立ち読みしたのですけど，
巻頭のカラーページに写真がいっぱいあって，楽しいのです．
やっぱり勝負師って，かっこいいなあ．絵になります．

お値段は2,800円＋税なので，3000円くらいでしょうか．
将棋の本は，ふつーの定跡書がたいてい1000円くらいなので，
感覚としては３倍です．
店内の＜パリ値段＞（輸入品なので上がる）を確認したところ，
43ユーロくらいでした．


......７０００円？！


ご冗談でしょう，ファインマン先生！


いくらなんでも高すぎです．これなら日本に里帰りしてるときに
丸善あたりでぽっと買うか，
あるいはamazon.co.jpに注文を出したほうがよいのです．

それに，お財布を見たら５ユーロしか入っていなかったので，
あっさり断念しました．


＊＊＊


ひさびさに激指さん（２級）に勝てたので，
自慢させてください（＜正直者）．



後手：激指（２級）

先手：三月ウサギ



最後の▲１二金はすごく考えてから指した手で，
激指さんが投了した時には思わずガッツポーズでした（笑）．

馬を取ってくれたら▲２一飛まで，
何か打って守っても，
▲４二銀から７手で詰むはずなのです．

つまり詰みのルートが２つあって，
その両方を同時に回避することができないので，
「必死」（受けなし）となるのです．

うわー僕もついにこんな寄せができるようになったかー，
とちょっと感動しました．