♥ 砂の顔

何かを言うということは常に何かを言い落とすということなのであって，
全ての図式化はどこかでこの単純化を避けられない訳だけれど，
それを不服とし，ありのままの記述に留めようとする態度は，
真摯ではあるかもしれないが消極的であると言わざるを得ない．
なぜならそこには関与する主体が不在だからだ．

こうした主体の消去は可能に見えて実は不可能だ．というのは
僕らが世界に放り込まれている以上，どこかで必ず自己言及の逆説に
出会ってしまうことになるからである．
つまり彼らは厳密であろうとするが故に何も言えないという陥穽に落ちる．

それが良いことなのかどうかは僕にはわからないけれど，
毒にも薬にもならない無色透明なものを書くよりは，
誰かをハッピーにできるようなものを目指した方が，
いろいろ救われるんじゃないかと思う．

もちろん誰も傷つけずに万人を幸福にするなんて絵空事だけれど，
どのみちそこには僕らの歩いた足跡が残るはずなのだ．
たとえ砂浜に書かれたメッセージのようにいずれ消去されようとも．

十四月は超まったりプレイモードに入ってしまい，
なんかツモれるといいなーと34Fと町を往復しています（汗）．