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音楽とかmacとか日々雑感とか
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最近思うんですけど,
将棋って実戦で得られるものが多すぎです.

定跡書は確かに読んでいて楽しいし,なんだか強くなったような錯覚があるんですけど
あれってよく考えたら,『柔道入門』か何か読んで
「あーオレ柔道強くなったから,いつ暴漢におそわれても大丈夫だな」
とか言ってるのと,あんまり変わんないんじゃないだろーか.

詰将棋をこつこつ解いていると,そのうち
これは詰んでるっぽいとか,直感でわかるようになるんですけど,
実戦を繰り返していると,だんだん
「そろそろ守りを手抜いて斬りかかっておかないと勝負にならない」
とか,全体の流れがなんとなーくわかるようになってくるのです.

一歩引いたところ(メタレベル)に,視点が増えてるんですよね.
盤面とにらめっこしてる自分の他に,もうひとり出て来るんです.

例えば,よくトレーニングされた楽器奏者がいたとして,
彼は舞台上で,自分の後ろに誰か立ってるのを感じることがあるのです.
右ななめ後ろの至近距離,くらいの位置ですかねー.

同時に,彼には楽器を演奏している自分の姿が見えてるんですよね.
指がすごいスピードで正確に回っているのも見えていて,
ああ,こいつは絶対にミスしないな,と感じるのです.

もう,次の息継ぎはどことか,そんなこと考えません.
ぼーっと歩いていても家に辿り着けるのと同じように,
何も考えずに体だけ勝手に動いている<自動演奏モード>に入ってるんです.

分離の瞬間は,あ,何か来たな,と思います.ちょっと奇妙な感じです.
こういう,どっか冷めた目で自分のことを見てる自分というのが後ろに立つのって,
不思議なものでやっぱり舞台上だけなんですよ.しかも本番の.
集中力が研ぎすまされるんでしょうね.

将棋も実戦経験を繰り返していないと,
なかなかこの冷静な視点が育って行かないようなのです.
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