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今日はハーグから来た友人と食事でした.楽しかったです.不思議とあまり久しぶりという気がしなかったのはどうしてなんだろう.

実は昨日今日と王位戦第4局だったのですが,ちょっと吃驚した手が出ました.マニアックな話題,なおかつ図面も用意しませんので,将棋に興味の無い方はエレガントにスルーして下さい.先手(挑戦者)深浦康市八段,後手羽生善治王位.戦型は<角換わり>の腰掛け銀,先後同形です.例によって先手が▲4五歩の突き捨てから仕掛けて,▲2四飛△2三歩の後の51手目に▲2六飛.飛車の引き場所は従来は2八,そして丸山新手以降2九でしたが,近年の流行は2六なのだそうです(△3五銀には▲2九飛と二段モーションで引いて大丈夫,かつ▲4五銀のぶつけが残り後手大変).桂頭を守る△6三金に▲7四歩△同金と即座につり出して▲3四歩の取り込み.ここまでが一連の流れです.

後手羽生三冠の反撃は△8六歩でした.従来の△7六歩よりも厳しいとされる手だったと記憶しています.▲同銀に△8八歩▲同玉の交換を入れてから△3六歩.これが▲2六飛型への後手からの有力な反撃筋で,▲同飛と取れば△4九角▲6八金右△2七角成で飛車が詰むという毒まんじゅうです.実は先の6月に行われた棋聖戦の第1局(佐藤康光棋聖-渡辺明竜王)で全く同じ局面が生じていまして,その時の先手佐藤棋聖は▲1二歩△同香▲1三歩△同香▲2五桂と攻めをつないで行きました.ただここでは▲1三歩の瞬間に手を抜いて△3七歩成〜△7六桂(王手)で後手も相当,ということになっていたと思います.

という訳でこの3六歩は取れないはずだったのですが,今日指された深浦八段の応手で結論が変わったかもしれないのです.▲3三歩成.吃驚しました.僕が知らないだけかもしれませんが,新手ではなかったかと思います(どなたか詳しい方ご教授下さい).僕のへもへもな棋力ではよくわからないのですけれども,「これで良ければ話は早い」みたいな手のように映りました.現地の検討陣も予想していなかった手だそうですが,確かに△同銀なら▲2五桂と手順に桂を逃げられますし,△同桂なら3六〜3四という飛車の退路が開け,厄介な△3六歩を取ることができそう(!).こんな手が成立してしまうとなると,後手角換わりはますますつらそうだなあという気がいたしました.まあプロレベルはともかく,僕らレベルだと先手後手と勝敗はあんまり関係ないんですけど(笑).結果は深浦八段が押し切って3勝1敗,王位奪取にリーチです.
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