♥ ハムスターと戦う

よわいよわいと評判の＜ハム将棋＞と指してみました．
web上でうごくFLASHゲームです．
駒を減らしたハンディ付き対戦も自在で，
初心者が腕を磨くには最適...だとか．


どんだけ弱いねんやろーと思って
買ってきたヴォーン＝ウィリアムズのCDを聴きながら
平手で挑んでみましたら，案外まともでした．

以下に棋譜をさらしますけど，

先手：三月
後手：ハム将棋

▲２六歩 △３二金 ▲２五歩 △３四歩 ▲２四歩 △同　歩
▲同　飛 △２三歩 ▲２八飛 △４二銀 ▲７八金 △６二銀
▲３八銀 △４一玉 ▲７六歩 △８八角成 ▲同　銀 △３三銀
▲７七銀 △５二金 ▲１六歩 △８四歩 ▲６八玉 △８五歩
▲２七銀 △７四歩 ▲２六銀 △７三銀 ▲２五銀 △６四歩
▲２四歩 △同　歩 ▲同　銀 △同　銀 ▲同　飛 △２三歩
▲２八飛 △８四銀 ▲５八金 △９四歩 ▲１五歩 △７五歩
▲６六歩 △７六歩 ▲同　銀 △７五歩 ▲６七銀 △９五歩
▲７七歩 △７三銀 ▲７九玉 △８六歩 ▲同　歩 △同　飛
▲８七歩 △８二飛 ▲３六歩 △７四銀 ▲２四歩 △同　歩
▲１四歩 △２五銀 ▲１三歩成 △同　香 ▲同香成 △同　桂
▲４六角 △４四香 ▲２四角 △２三金 ▲１三角成 △同　金
▲２五飛 △２四歩 ▲２八飛 △８五銀 ▲３三銀 △５一玉
▲２四銀成 △同　金 ▲同　飛 △３三銀 ▲２一飛成 △６二玉
▲７一銀 △７三玉 ▲８二銀不成△同　玉 ▲８四香 △８三歩
▲同香成 △同　玉 ▲８一龍 △８二銀 ▲８四飛 △同　玉
▲８二龍 △８三歩 ▲７三銀 △９四玉 ▲８四金 △同　歩
▲同　龍
まで103手で先手の勝ち


いえあの，僕も最初なめてかかってたんですけれど，

50手目にハム将棋が△７三銀と，一度出た銀を引くんですよ．
棒銀突破が失敗したので，銀をくりかえて体勢を立て直す手ですが，
これ指せるやつ初級者じゃないですよ！（汗）ちょっとびびりました．

ただ，ぽろぽろと緩手は出てまして，
終盤にかけてだんだん弱くなっていったような印象です．
ほんとにコンピューターなのか！（笑）


個人的には，将棋やってみたいけどあんまり強くなくて，
という方にけっこうおすすめかもです．


動く棋譜は以下に．

後手：ハム将棋

先手：三月ウサギ




＊＊＊　ル・モンテズの岡目八目　＊＊＊


　（こほん）ル・モンテズである


三月殿もハムと熱戦を繰り広げるようではまだまだじゃな．

＜棒銀＞の，まず防御面についてぢゃが，

48手目にハムは△９五歩と指したが，もしこれが△９五銀であれば先手は困っている．▲８八銀と打てば受かっているものの，せっかく持ち駒にした銀を手放すようでは何かがおかしい．

ソリューションは，▲９六歩を素直に突いておくこと．＜矢倉＞ではしばしば突けないこの歩だが，＜角換わり＞では端を受けた方が何かと無難のようだね．当然，後手棒銀は９筋から襲いかかってくることになるが，相手の作戦を端に制限しておけば受けやすいし，あとで▲９四歩△９二歩▲６六銀からの左辺逆襲も見込めるというものぢゃ．

▲９六歩を突くとなれば，細かいところだが，▲６八玉よりも▲５八金を先にして＜右玉＞への含みを残したほうがベターだったかもしれん．早めの６八玉はちょっと「決め打ち」っぽいな．


次に攻撃面ぢゃが，

50手目以降くらいの局面で，三月殿は棒銀成功後の継続手が見えていなかったようじゃ．ここまであっさり銀をさばかせてもらえることは珍しいから，かえって難しかったかもしれんが．

ポイントは，いつでも▲２三飛成と走れる準備が整っているということ．
だから素直に２三地点を攻撃すればよかったのぢゃ．

たとえば，▲１四歩△同歩▲１三歩△同香▲１二銀，
適当な受け駒のない後手はこれで窮している．
それから，７四の銀を狙いつつ，３筋を突き捨てての▲５六角もあったかもしれない．


ちょっと冷静になれば見えていたはずの手ばかりぢゃ．
三月殿には反省していただきたいね．以上である．