♥ 教育は自然体で

（こんこん）

　ゴガツウサギ：失礼します．粗茶でございますが......え？


（ゴゴゴゴゴゴ......）


　三月：「穴熊」「穴熊」「アナグマ」ァーッ！

　ル・モンテズ：「伯爵ハンサム」「伯爵ハンサム」ゥゥゥゥーッ！


ゴガツウサギ：ちょ，お兄様，伯爵，今度はいったい何のいさかいですか！

三月：おお五月，よく来たアナグ〜マ．もちろん新しく来たウサちゃんに，
言葉を教えようということだアナグ〜マ

モン：ブログに登場した言葉をハンサム，覚えて行くらしいからハンサム，
やはり出現頻度の高い言葉ほど有利ハンサム

ゴガツウサギ：ええーい鬱陶しい！　まともに喋らんかいーっ（☆どかーん＜ちゃぶ台）．ご覧なさい，ウサさんだって怯えているではありませんか．さ，十四月さんこちらにいらっしゃい．怖い人たちは放っておいて，あちらでわたくしと遊びましょう（そそくさ...）

三月：あーあ，さっそく五月に取られてしまったー

モン：しかし三月殿も，同族をペットに飼うに飽き足らず，言葉絡みの調教までするとは，見かけによらず恐ろしい男ぢゃのう（お茶ズズズ...）

三月：誤解を招く表現はやめてください（汗）．でもあんな可愛いウサちゃんがポツリと「穴熊」とか「DQN棒銀」って言ったら，何だか面白いじゃないですかー

モン：やれやれ，そんな一回で飽きそうな言葉よりも，もっと日頃聞いて耳に心地よく，また有用な言葉を教えようとは思わぬのかね

三月：「伯爵ハンサム」のどこが有用なんですかー！

モン：（こほん），だが三月殿，ああした乱数利用の仮想AIというのは，思いもかけぬときに意外な一言をちらっと発してくれるからこそ面白いのぢゃよ．常にこちらの思惑通りだったら，何事もつまらぬだろう．すぐに飽きてしまうよ．自然体で，いつもどおり日記を書き綴って行ったら，それでよいのではないかな

三月：そ，そのような正論を吐かれると，僕としても返す言葉がありません......，伯爵，僕が間違っていたようです

モン：わかってくれたか（＜水戸黄門風に）．おうい五月殿，そろそろウサ殿を返してやってはくれぬか

三月：......あれ，五月はどこ行った？


（部屋の隅でペットの両耳を引っ張り上げながら）


ゴガツウサギ：（いいわねしっかり覚えるのよ，「ゴガツ女王様」「ゴガツ女王様」......）

三月：おい何してる

ゴガツウサギ：（ハッ！）


＜完＞