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音楽とかmacとか日々雑感とか
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ストラヴィンスキーは「ペトルーシュカ」で一体何がやりたかったんだろう.

ぱっと聴いて感じるのは,平行して流れる複数の<時間>です.それらは必ずしも足並みを揃えている訳ではありません.バレエの舞台は謝肉祭の群衆と見世物小屋のシーンに始まり,曲の方は脱中心化された生活世界の各位相,各断面を,ある種のカットアップによって描いているようにも見えます.20世紀を多少なりとも生きた上で21世紀の初頭に立っている方々なら,こうしたことには鋭敏な感覚を持っているのではないでしょうか.

世界はそれほどharmonieuxでもharmoniqueでもないのです.

そう考えると,この作品が(指揮者 le chef d'orchestreという特権的な中心点を持った)オーケストラによって奏でられるというのは,ひとつの大いなる矛盾なのかもしれません.だから人は自問してしまうのです.彼はもっと遠くを見ていたんじゃないかって.

僕らはどうしてオンガクするんでしょうね.


マリス・ヤンソン指揮,
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏でどうぞ.

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ぺとるーしゅか・・
卒論でこの曲にも触れたんですけど、かなり苦戦しました。とりあえず「モンタージュ」という言葉でお茶を濁した記憶があります(笑)
「春の祭典」よりよっぽど前衛的で、真意を掴みづらい曲だと思いました。

何だか騙されているような気分になることもある「ペトルーシュカ」ですが、中盤以降解放される民族的なエネルギーの輝かしさは、案外本物なんじゃないかと思います。
マサト 2009/06/04(Thu)21:33:46 編集
素人意見
第1場を聴かせていただきました。この曲を聴くのは初めてなので直感的なことしか言えないんですけど、平行して流れる時間は確かに感じたかも…

 後半はだんだん統一性が出てきて、そういう印象は薄くなっていますが、特に導入部は楽器同士のアクが強くてお互いがソッポ向いてるわけではないんですが、どうも溶け合った流れとしては捉えられない。もちろん全体を見れば大河のような大きな流れは確かにあるんですけど…。

あと百面相のような展開は、確かに世界の各断面をカットアップして流しているような感じにも思えますね。

民族的なエネルギーも確かに感じられます。

ただ僕的にはこの曲はサントラ的な使用を念頭に置いた曲としての印象が強いですね…各場面ごとに強いイメージを伝え、観る者を楽しませる。極端な話、本当に全体としての伝えたいことっていうのは、目をつぶっているんじゃないかとも…。
My world 2009/06/04(Thu)22:07:32 編集
バレエもいいですよー
>マサトさん
モンタージュは多を一に合成する作業になりますので,合っていると思います.また逆も真なりで,ブラックやピカソのようなキュビズムの発想に近い,つまりひとつの対象(謝肉祭)を複数の視点から眺めて,それらを等価値に併置していると考えることもできそうです.十二音技法まで持っていけそうですね(笑).

しかしこんな「グロテスクな」曲でも,バレエと合わせて聴くと気にならないのですから不思議なものです.僕は大好きですよ(笑).
三月ウサギ URL 2009/06/04(Thu)22:26:03 編集
あなた素人じゃないでしょ(笑
>My Worldさん
おひょ,時間帯かぶりましたね(笑).

冒頭付近はあえて不協和音でぶつけてるはずです.中途半端に溶け合ったりしないよう計算してると思います.だからこういう奇異な印象を与えるんですけど,なんだか楽しいのでCDとか繰り返し聴いちゃいます(笑).やはり優れた楽曲なのだと思います.

ただ,もしこれを,舞台下のオーケストラピットから奏でられる楽曲ではなく,DTM作品として割り切って,フルオケ2つ3つ使って作っていいとしたら,現代の僕らはどういうアレンジを作ろうとするだろうか.21世紀のオンガクはどういう形になっていくのだろうか.僕がぼんやり考えていたのはそういうことなんです.
三月ウサギ URL 2009/06/04(Thu)22:42:41 編集
いえいえ、とんでもないですよ!
マスターとかマサトさんのような音楽畑バリバリの方と比べたら、僕なんてちょっと音楽聴きこんだ程度の小僧に過ぎないですから!(笑)

なるほど、説明文にあった「ストラヴィンスキーが見ていたものは何か」、とはそういう意味だったんですね。
なんつーか…深いです。
My world 2009/06/04(Thu)22:57:22 編集
慣れ
>三月ウサギさん
普段は割と難しいこと考えず、普通に楽しんじゃってる気がします。もうあんまり違和感感じません(笑)第4場が好きです。
三大バレエの中でも中毒性のある曲だと思います。「簡易版・春の祭典」みたいな部分もあるんですけど、全体を見るとやっぱり特殊です。でもそういえば、この曲だけバレエ見たことありませんでした。

現代音楽とかだと、本当にフルオケを3つ使う曲とかもあるみたいですが(笑)、せっかくのDTMなんだから、あれやっちゃいけない、これやっちゃいけないってことはないんだよなぁと、今さら思いました。

>My Worldさん
ちょ、買いかぶらないでください、いつかボロが出ます(笑)
そういえば音楽も、浅く広く聴くようになってしまいました。じっくり一つの音楽に向き合う時間が欲しいです・・。
マサト 2009/06/05(Fri)00:18:33 編集
この曲きらきらしてる
>My Worldさん
音楽畑ってどこ(笑).僕も永遠の小僧ですよん.オケ曲書ける人って実はけっこう貴重だと今ふっと思いました.

>マサトさん
フルオケ3つ本当にあるんですか,すげー!(笑)
僕逆にペトルーシュカしか見てないです(汗).オペラガルニエで,女の子の人形役のバレリーナが相方に似てて,思わずその子ばっかり見てましたけど.
三月ウサギ URL 2009/06/05(Fri)01:38:16 編集
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