音楽とかmacとか日々雑感とか
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内省の旅の終わりです.
***
・「コンスタンチノープル最後の日」
録音:DAWでミックス
大きな「転機」というのは,DAWの導入でした.この頃急にiBookG3くんの調子が悪くなって,これはクリアインストールしないとだぞ(汗)ということになったのです.せっかくなので(当時最新だった)macOS 10.4(Tiger)を入れてしまうことにしました.
サンミシェル通りのFNAC(フランスのヨドバシカメラみたいなとこ)でTigerさんとiLifeを買いまして,そこについてきたのが「ガレージバンド」というおまけソフトだったのです.おもちゃですがDAWです.最初なんだこれと思いましたよ.midiファイルの読み書きができないんですよ(笑).でも試しに音を鳴らしてみるとすごーくいいんです.今考えるとデフォルトでかかってたリバーブの効果ですけど.
Apple製オーケストラ用の追加音源パック(99ユーロ)もあるというので,またFNACに行って買い求め,インストールしようとしたらmacくんに「10GB必要です」とか言われ(汗),もうこうなったら最後までいくー(<何かキテる)と思って外付けHDDを買いに冬の寒い中またFNACへ.いいお客さんだったろうなー(笑).
こうして,「もっといい音源」が手に入ってしまったー! と喜んだ僕が,イスタンブール旅行の感激もあって,何かにとりつかれたように3日くらいで書き上げた曲がこの「コンスタンチノープル」でした.最大のターニングポイント.
まったく違う世界に放り込まれました.打ち込みの最中からもう音色がいじれるのです.音色を確認しながら同時に打ち込みができると言ってもいいかもしれません.同じ楽器の音でも,リバーブの長さや「コンプレッサー」とかいうのを適当にちょっといじってから鍵盤(macのキーボードで代用してました)を押すと,また違う音がするのです.しかもすごくきれいな音がします.僕のiBookくんが見たこともない新しい<楽器>になったみたいで,すごく楽しいのでした.
でも,だいたい5トラックくらい使うとiBookくんが「それ以上無理〜」とだだをこね始めるのです.CPUへの負担が大きいのかーと思いました.Audacityが静止画像だとしたら,どうやらDAWは動画のようなものみたいです.G3はとても良いCPUですが,さすがに時代の流れに取り残されつつありました.っていまだに僕のメインマシンですけど(笑).
仕方ないので作曲やオーケストレーションは頭の中や紙の上ですることにして,手書きメモを頼りに楽器4つずつくらいで入力することにしました.不慣れなところもありましたが,いい音がすることに純粋に興奮している僕にはちっとも気になりませんでした.
ここが本格的なミックス開始の出発点で,この頃からようやく,EQの切り方やらコンプのゲインやら,yebisuさんの話す「言語」が,だんだんと理解できるようになっていったのでした.知識として知ってるというのと,実体験としてわかるというのは,やっぱり別のふたつのことなのです.
曲の評判はとても良かったと思います.ここから先の曲では,周りの方々にアドバイスを受けながら,毎回ああでもないこうでもないと,個人的なミックスの実験が繰り返されることになります.
***
昔の自分を振り返ってみて今思うのは,あの<Audacityでがんばってた時期>というのは何だったんだろうということでした.僕がもっと早くDAWに出会っていたら,さっさとミックスを覚えていたのでしょうか.
でも,あの時期に「波形を直接いじる」という感覚を体験していなかったら,僕は「いい音がするけど実質4トラックで限界だなんて,少なくともクラシック音楽では全然使えない」という結論を下しちゃってたかもしれないのでした.愛着のあるmidiシーケンサーから親離れできなくなっていたかもしれないのでした.だから,決して無駄ではなかったのだと思います.
いま誰か,ミックスを始めたいという方がご相談に来たら,僕は迷わずDAWの導入をすすめると思います.Audacityとかで音声編集することから始めろとは言いにくいです(笑).ただ,最初は「何をしてよいかわからない」状態に陥るであろうことも,容易に想像がつくのです.
結局は,自力でなんとかするしかありません.はじめはyebisuさんの言葉が理解できなかった僕のように,自分のなかに受け皿ができてないと,ミックスの先輩方の(言葉での)アドバイスもなかなかぱっと役に立たないのでした.でも最終的にはねー,がんばっていじってるうちに「いい音だー!」っていう感動が得られたら,人間投げ出さずに続けられるんじゃないかなーと思います,結局そこが原点というか,ミックスの本質なんじゃないかなあと(笑).
(終わり)
***
・「コンスタンチノープル最後の日」
録音:DAWでミックス
大きな「転機」というのは,DAWの導入でした.この頃急にiBookG3くんの調子が悪くなって,これはクリアインストールしないとだぞ(汗)ということになったのです.せっかくなので(当時最新だった)macOS 10.4(Tiger)を入れてしまうことにしました.
サンミシェル通りのFNAC(フランスのヨドバシカメラみたいなとこ)でTigerさんとiLifeを買いまして,そこについてきたのが「ガレージバンド」というおまけソフトだったのです.おもちゃですがDAWです.最初なんだこれと思いましたよ.midiファイルの読み書きができないんですよ(笑).でも試しに音を鳴らしてみるとすごーくいいんです.今考えるとデフォルトでかかってたリバーブの効果ですけど.
Apple製オーケストラ用の追加音源パック(99ユーロ)もあるというので,またFNACに行って買い求め,インストールしようとしたらmacくんに「10GB必要です」とか言われ(汗),もうこうなったら最後までいくー(<何かキテる)と思って外付けHDDを買いに冬の寒い中またFNACへ.いいお客さんだったろうなー(笑).
こうして,「もっといい音源」が手に入ってしまったー! と喜んだ僕が,イスタンブール旅行の感激もあって,何かにとりつかれたように3日くらいで書き上げた曲がこの「コンスタンチノープル」でした.最大のターニングポイント.
まったく違う世界に放り込まれました.打ち込みの最中からもう音色がいじれるのです.音色を確認しながら同時に打ち込みができると言ってもいいかもしれません.同じ楽器の音でも,リバーブの長さや「コンプレッサー」とかいうのを適当にちょっといじってから鍵盤(macのキーボードで代用してました)を押すと,また違う音がするのです.しかもすごくきれいな音がします.僕のiBookくんが見たこともない新しい<楽器>になったみたいで,すごく楽しいのでした.
でも,だいたい5トラックくらい使うとiBookくんが「それ以上無理〜」とだだをこね始めるのです.CPUへの負担が大きいのかーと思いました.Audacityが静止画像だとしたら,どうやらDAWは動画のようなものみたいです.G3はとても良いCPUですが,さすがに時代の流れに取り残されつつありました.っていまだに僕のメインマシンですけど(笑).
仕方ないので作曲やオーケストレーションは頭の中や紙の上ですることにして,手書きメモを頼りに楽器4つずつくらいで入力することにしました.不慣れなところもありましたが,いい音がすることに純粋に興奮している僕にはちっとも気になりませんでした.
ここが本格的なミックス開始の出発点で,この頃からようやく,EQの切り方やらコンプのゲインやら,yebisuさんの話す「言語」が,だんだんと理解できるようになっていったのでした.知識として知ってるというのと,実体験としてわかるというのは,やっぱり別のふたつのことなのです.
曲の評判はとても良かったと思います.ここから先の曲では,周りの方々にアドバイスを受けながら,毎回ああでもないこうでもないと,個人的なミックスの実験が繰り返されることになります.
***
昔の自分を振り返ってみて今思うのは,あの<Audacityでがんばってた時期>というのは何だったんだろうということでした.僕がもっと早くDAWに出会っていたら,さっさとミックスを覚えていたのでしょうか.
でも,あの時期に「波形を直接いじる」という感覚を体験していなかったら,僕は「いい音がするけど実質4トラックで限界だなんて,少なくともクラシック音楽では全然使えない」という結論を下しちゃってたかもしれないのでした.愛着のあるmidiシーケンサーから親離れできなくなっていたかもしれないのでした.だから,決して無駄ではなかったのだと思います.
いま誰か,ミックスを始めたいという方がご相談に来たら,僕は迷わずDAWの導入をすすめると思います.Audacityとかで音声編集することから始めろとは言いにくいです(笑).ただ,最初は「何をしてよいかわからない」状態に陥るであろうことも,容易に想像がつくのです.
結局は,自力でなんとかするしかありません.はじめはyebisuさんの言葉が理解できなかった僕のように,自分のなかに受け皿ができてないと,ミックスの先輩方の(言葉での)アドバイスもなかなかぱっと役に立たないのでした.でも最終的にはねー,がんばっていじってるうちに「いい音だー!」っていう感動が得られたら,人間投げ出さずに続けられるんじゃないかなーと思います,結局そこが原点というか,ミックスの本質なんじゃないかなあと(笑).
(終わり)
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勉強会,マサトさんの改訂版が届きました.
北欧帰りの威力.どうぞお立寄りください.
<Café de Brahms>
***
内省の旅はつづきます.
・「今宵,人工楽園にて」
録音:1トラックずつwave編集
オケ曲じゃありません.合唱とハープを中心とした,ゲームBGMっぽい幻想的でえんえんループする曲.ふだん使わない楽器やらエフェクトやらを急に使ってみたくなったのでした.そういう時ってありますよね,ね!(笑)
フランジャーとかWahWahとか,今では使い方すら忘れてしまったエフェクトを盛り込んだはずなのですが,深いリバーブでぜんぶ吹っ飛んでしまっている気がします(汗).ただこの時,僕はようやく,midi命令ではなくて「波形(音そのもの)をいじる」という新しい感覚にふれたのでした.そういった意味では後につながる実験作だったんだと思います.
・「鏡の国の硝子猫」
録音:1トラックずつwave編集
この頃の僕は,MSNメッセンジャーのチャットでyebisuさんやgratinさん,マサトさんといったEWの先輩方とお話するようになっていました.日本とは時差があるのに,インターネットってすごいと思いました.
yebisuさんは僕にいろいろミックスのお話をしてくれたような気がするのですが,当時の僕にはあまり理解できなかったのです(汗).yebisuさんも,あ,こいつわかってないなと察したのか,こんなのあるよと,そっとフリーのVSTを勧めて下さったのでした.Classicシリーズです.ほんとはクラシック音楽向けという意味ではないんですけど,当時の僕は勘違いしてました(汗).
この「硝子猫」を聴くと,「アルプス」よりもずいぶんとクリアな音が出せるようになっているのがわかります.たしかまだEQ(イコライザー)のことはぜんぜんわからなくて,Audacity上でリバーブとコンプレッサーを使ったと記憶してます.もちろんまだ「とりあえず」適用してみた程度で,メインの使い方はエンベロープとアンプくらいでした.
あお(青)さんにKristalを勧められたのも,この頃だったような気がします.他にも巫女さんが空を飛ぶシューティングゲームとか教えてくれましたがその話は置きまして(笑),このKristalがねー,DLはしたものの,やっぱり当時の僕には,どうやって使っていいのか全然わからなかったのでした.
だんだんと,少しは音源の力を引き出せるようになってきたのかなあと感じつつ,でも,まだパラメーターとか上手くいじれないし,だいたいwaveファイルがすごい溜まっていくのでハードディスクがあ...,とか思っていたこの頃,僕に重大な転機が訪れることになりました.
(つづく)
北欧帰りの威力.どうぞお立寄りください.
<Café de Brahms>
***
内省の旅はつづきます.
・「今宵,人工楽園にて」
録音:1トラックずつwave編集
オケ曲じゃありません.合唱とハープを中心とした,ゲームBGMっぽい幻想的でえんえんループする曲.ふだん使わない楽器やらエフェクトやらを急に使ってみたくなったのでした.そういう時ってありますよね,ね!(笑)
フランジャーとかWahWahとか,今では使い方すら忘れてしまったエフェクトを盛り込んだはずなのですが,深いリバーブでぜんぶ吹っ飛んでしまっている気がします(汗).ただこの時,僕はようやく,midi命令ではなくて「波形(音そのもの)をいじる」という新しい感覚にふれたのでした.そういった意味では後につながる実験作だったんだと思います.
・「鏡の国の硝子猫」
録音:1トラックずつwave編集
この頃の僕は,MSNメッセンジャーのチャットでyebisuさんやgratinさん,マサトさんといったEWの先輩方とお話するようになっていました.日本とは時差があるのに,インターネットってすごいと思いました.
yebisuさんは僕にいろいろミックスのお話をしてくれたような気がするのですが,当時の僕にはあまり理解できなかったのです(汗).yebisuさんも,あ,こいつわかってないなと察したのか,こんなのあるよと,そっとフリーのVSTを勧めて下さったのでした.Classicシリーズです.ほんとはクラシック音楽向けという意味ではないんですけど,当時の僕は勘違いしてました(汗).
この「硝子猫」を聴くと,「アルプス」よりもずいぶんとクリアな音が出せるようになっているのがわかります.たしかまだEQ(イコライザー)のことはぜんぜんわからなくて,Audacity上でリバーブとコンプレッサーを使ったと記憶してます.もちろんまだ「とりあえず」適用してみた程度で,メインの使い方はエンベロープとアンプくらいでした.
あお(青)さんにKristalを勧められたのも,この頃だったような気がします.他にも巫女さんが空を飛ぶシューティングゲームとか教えてくれましたがその話は置きまして(笑),このKristalがねー,DLはしたものの,やっぱり当時の僕には,どうやって使っていいのか全然わからなかったのでした.
だんだんと,少しは音源の力を引き出せるようになってきたのかなあと感じつつ,でも,まだパラメーターとか上手くいじれないし,だいたいwaveファイルがすごい溜まっていくのでハードディスクがあ...,とか思っていたこの頃,僕に重大な転機が訪れることになりました.
(つづく)
第4回勉強会ですが,
<遅れて来た男>2号,ranaさんのアレンジが到着です.
全員そろいました(笑).
またどうか,覗きにきてください.
<Café de Brahms>
***
内省の旅の続きです.
・「情熱の深紅」
録音:1トラックずつwave編集
3曲目.だんだん慣れてきて,投稿ボタンを押す時に指がふるえなくなりました(笑).
でもまだ緊張してます.ほいっと投稿できるようになったのはずーっと後です.
はじめてwave編集するので,とりあえず小編成を選びました.譜面はシーケンサーでつくって,打ち込み側でチェロの細かい表情もつけて(<寿命ちぢんだよ!),1トラックずつwave形式で書き出しです.それをAudacityに読み込ませて,さてどーする(汗).当時の僕はEQだのコンプだの,ミックスについての知識がまったくありません.
とりあえずAudacityで何ができるのだろうと,ついてたエフェクト類を試しにかけて,なんかちがうぞーとアンドゥして...の繰り返し.最終的に使えると思ったのは,クレシェンドやデクレシェンドをつける<エンベロープ>と,音量を上げる<アンプリファイ>くらいでした.
各トラックの合成もAudacity上で行って,ちゃんとwaveにできました.今までシーケンサーから直接mp3をつくっていたので,他にmp3圧縮専用のアプリケーションが必要になって,ラームとかいう有名なやつをDL.mp3でけたっ.
これかー,これがミックスなのかー(<まちがい
曲の評判は悪くなかった気がします.だんだんいっちょまえになってきた気分がしていました.でもEWはそんなに甘い場所ではなかったんです.
・「アルプスの黎明」
録音:1トラックずつwave編集
いよいよ応用編.相変わらず,まずmidiファイルを作ります.それからフルオーケストラをwave編集するんですから,苦労しましたよー.譜面的にはフランス印象派の和声とか入れてみたり,それより何より,この曲のトランペットは本物なのです.僕が吹いたのです(笑).Audacityって録音できるんですよ.
でも部屋の中でラッパぶっぱなすわけにいきませんので,ちょっとひよってメゾピアノとかで吹いて....録音環境のせいかなんか妙にくすんだ音になっちゃったので,「フリューゲルホーン」ということにしておきました.
何も言わないでおいて,誰か気が付くかなあ,トランペット何かリアルですよね,だなんて,えへへ......とかいう僕の淡い期待は見事にはずれました.それどころか,「音源がよくない」と悪口を言われたのです.
がっかりですよ,しょんぼりですよ.なんだかねー,気に入ってた音源ですし,手元ではもっといい音がしてるのにと思うと,悔しいやら悲しいやらで,表面は冷静を装ってたもののすごく落ち込みました.部屋のすみで体育座りして,いい音だねって言われたかったよう,もうオケなんて書かないよう,うう,うう,と夜も眠れずに3日くらい泣き暮らしていました(実話).
でも今考えると,あんなにへこんだのは自分でもどこか音源の弱さに気づいていたからだと思います.本当のことずばっと言われて,ぐさっと来てしまったのです.
当時の僕はリバーブとかはシーケンサーのおまけについてたものを使っていたので(=トラックごとにwaveで書き出す時点ですでにリバーブがかかっていた),実は外部でミックスしてる意味があまりなかったのでした(汗).ただ,この頃やっと,Audacityに「VST」という形で与えられてるエフェクトを追加できて,Audacity上で使えるということがわかってきました.調べてみると,VSTはフリーでネット上にいろいろ転がっているみたいでした.
こういうのでみんな何とかしてるのかなあと,もうちょっとこの環境でがんばってみることにしました.もっといい音源が欲しいとは思わなかったです.今の音源の性能を120%引き出せるようになるまで,次には行けないと思っていました.
(つづく)
<遅れて来た男>2号,ranaさんのアレンジが到着です.
全員そろいました(笑).
またどうか,覗きにきてください.
<Café de Brahms>
***
内省の旅の続きです.
・「情熱の深紅」
録音:1トラックずつwave編集
3曲目.だんだん慣れてきて,投稿ボタンを押す時に指がふるえなくなりました(笑).
でもまだ緊張してます.ほいっと投稿できるようになったのはずーっと後です.
はじめてwave編集するので,とりあえず小編成を選びました.譜面はシーケンサーでつくって,打ち込み側でチェロの細かい表情もつけて(<寿命ちぢんだよ!),1トラックずつwave形式で書き出しです.それをAudacityに読み込ませて,さてどーする(汗).当時の僕はEQだのコンプだの,ミックスについての知識がまったくありません.
とりあえずAudacityで何ができるのだろうと,ついてたエフェクト類を試しにかけて,なんかちがうぞーとアンドゥして...の繰り返し.最終的に使えると思ったのは,クレシェンドやデクレシェンドをつける<エンベロープ>と,音量を上げる<アンプリファイ>くらいでした.
各トラックの合成もAudacity上で行って,ちゃんとwaveにできました.今までシーケンサーから直接mp3をつくっていたので,他にmp3圧縮専用のアプリケーションが必要になって,ラームとかいう有名なやつをDL.mp3でけたっ.
これかー,これがミックスなのかー(<まちがい
曲の評判は悪くなかった気がします.だんだんいっちょまえになってきた気分がしていました.でもEWはそんなに甘い場所ではなかったんです.
・「アルプスの黎明」
録音:1トラックずつwave編集
いよいよ応用編.相変わらず,まずmidiファイルを作ります.それからフルオーケストラをwave編集するんですから,苦労しましたよー.譜面的にはフランス印象派の和声とか入れてみたり,それより何より,この曲のトランペットは本物なのです.僕が吹いたのです(笑).Audacityって録音できるんですよ.
でも部屋の中でラッパぶっぱなすわけにいきませんので,ちょっとひよってメゾピアノとかで吹いて....録音環境のせいかなんか妙にくすんだ音になっちゃったので,「フリューゲルホーン」ということにしておきました.
何も言わないでおいて,誰か気が付くかなあ,トランペット何かリアルですよね,だなんて,えへへ......とかいう僕の淡い期待は見事にはずれました.それどころか,「音源がよくない」と悪口を言われたのです.
がっかりですよ,しょんぼりですよ.なんだかねー,気に入ってた音源ですし,手元ではもっといい音がしてるのにと思うと,悔しいやら悲しいやらで,表面は冷静を装ってたもののすごく落ち込みました.部屋のすみで体育座りして,いい音だねって言われたかったよう,もうオケなんて書かないよう,うう,うう,と夜も眠れずに3日くらい泣き暮らしていました(実話).
でも今考えると,あんなにへこんだのは自分でもどこか音源の弱さに気づいていたからだと思います.本当のことずばっと言われて,ぐさっと来てしまったのです.
当時の僕はリバーブとかはシーケンサーのおまけについてたものを使っていたので(=トラックごとにwaveで書き出す時点ですでにリバーブがかかっていた),実は外部でミックスしてる意味があまりなかったのでした(汗).ただ,この頃やっと,Audacityに「VST」という形で与えられてるエフェクトを追加できて,Audacity上で使えるということがわかってきました.調べてみると,VSTはフリーでネット上にいろいろ転がっているみたいでした.
こういうのでみんな何とかしてるのかなあと,もうちょっとこの環境でがんばってみることにしました.もっといい音源が欲しいとは思わなかったです.今の音源の性能を120%引き出せるようになるまで,次には行けないと思っていました.
(つづく)
風邪をひいてしまったらしくて,はなじゅるじゅるで動けません.
僕はどうやってミックスを覚えるに至ったのかなあと思って,
E-Windさんに奉納した自分の曲を振り返りながら,
内省の旅に出てみることにしました.
・「風の巡る季節に」
録音:midiを一発録音
記念すべきデビュー曲.あのねー,投稿ボタン押す時にマジで指がふるえました.
井の中の蛙が大海に泳ぎ出す瞬間ですよ.そりゃ緊張しますよ(笑).
自分では大好きな曲で,自作曲のなかでいちばんいいんじゃないかと思っています.
いつかリメイクしたいなあと思いつつも,なぜか「今の僕ではリミックスできない」という予感が走るんですよ.だからこの曲がもう一度EWさんに上がることがあったら,それは断筆の意思表示だと思って下さっていいです.最後の仕事にしたい.そのくらい好きな曲です.
聴けばわかりますが,ミックスのミの字もありません.当時の僕は,ボリュームで各楽器のバランス調整して,くらいしかできなかったのでした.使っていたのはフランスMyriad社がつくった,Melody Assistantというフリーの「midiシーケンスソフト」です.楽譜入力のみ.
余談ですけど,当時のEWにはまだぽつぽつmidiファイルでの投稿がありました.ただやっぱり上級者のmidiはレベルが違います.短い曲でも700kBとかあるんです.びびりますよ(笑).どうしてかというと,<エクスクルーシヴ>と呼ばれる高度な命令処理を駆使して,内部で音をいじりまくってるからです.EWのmidiファイルの投稿上限が1MBになっているのは,そういう事情からなんです.
・「ヴァージン・ロード - 六月の花嫁」
録音:midiを一発録音
2曲目.やっぱり指がふるえました(笑).
いきなり雲の上の存在だったEW超大御所のきむちさんに,「ミックスはいまいちだけど曲はいいね」と声をかけていただけて,すごく光栄でした.yebisuさんと知り合えたのもこの曲.今考えると最初のターニングポイントでした.
音源がMyriadのGoldBase2に変わったんです.当時は25ユーロだったっけ.3000円くらいのソフト音源ですけど,初めて自分でお金を出した音源で,すごく気に入っていました.いい音だーと思ってたのです(笑).実際,いちおう(マルチチェンバーじゃないけど)実際の楽器の音の録音から起こしてある音源で,今でも部分的に加工して使ったりしてます.
今聴くとミックスは正直ひどいですね(笑).高音のしゃりしゃりとか見事に入っちゃってますもんね.でも当時の僕は,新音源を投入した直後で,そういうものなのかなあくらいにしか思ってなかったのでした.
midiファイルを「いい音源」で鳴らせば,他の人みたいなきれいなmp3がつくれるんだ,と思っていた僕が,実際にその「いい音源」を手に入れて,たしかに多少はよくなったけど,何だか足りてない気がする....きむちさんの言った「ミックス」って何だろう....そういうことを考え始めた頃だったと思います.
そうして僕は,ひとまずどこかで勧められていた
Audacityという<音声(wave)編集ソフト>をDLして,
使ってみることにしたのでした.
(つづく)
僕はどうやってミックスを覚えるに至ったのかなあと思って,
E-Windさんに奉納した自分の曲を振り返りながら,
内省の旅に出てみることにしました.
・「風の巡る季節に」
録音:midiを一発録音
記念すべきデビュー曲.あのねー,投稿ボタン押す時にマジで指がふるえました.
井の中の蛙が大海に泳ぎ出す瞬間ですよ.そりゃ緊張しますよ(笑).
自分では大好きな曲で,自作曲のなかでいちばんいいんじゃないかと思っています.
いつかリメイクしたいなあと思いつつも,なぜか「今の僕ではリミックスできない」という予感が走るんですよ.だからこの曲がもう一度EWさんに上がることがあったら,それは断筆の意思表示だと思って下さっていいです.最後の仕事にしたい.そのくらい好きな曲です.
聴けばわかりますが,ミックスのミの字もありません.当時の僕は,ボリュームで各楽器のバランス調整して,くらいしかできなかったのでした.使っていたのはフランスMyriad社がつくった,Melody Assistantというフリーの「midiシーケンスソフト」です.楽譜入力のみ.
余談ですけど,当時のEWにはまだぽつぽつmidiファイルでの投稿がありました.ただやっぱり上級者のmidiはレベルが違います.短い曲でも700kBとかあるんです.びびりますよ(笑).どうしてかというと,<エクスクルーシヴ>と呼ばれる高度な命令処理を駆使して,内部で音をいじりまくってるからです.EWのmidiファイルの投稿上限が1MBになっているのは,そういう事情からなんです.
・「ヴァージン・ロード - 六月の花嫁」
録音:midiを一発録音
2曲目.やっぱり指がふるえました(笑).
いきなり雲の上の存在だったEW超大御所のきむちさんに,「ミックスはいまいちだけど曲はいいね」と声をかけていただけて,すごく光栄でした.yebisuさんと知り合えたのもこの曲.今考えると最初のターニングポイントでした.
音源がMyriadのGoldBase2に変わったんです.当時は25ユーロだったっけ.3000円くらいのソフト音源ですけど,初めて自分でお金を出した音源で,すごく気に入っていました.いい音だーと思ってたのです(笑).実際,いちおう(マルチチェンバーじゃないけど)実際の楽器の音の録音から起こしてある音源で,今でも部分的に加工して使ったりしてます.
今聴くとミックスは正直ひどいですね(笑).高音のしゃりしゃりとか見事に入っちゃってますもんね.でも当時の僕は,新音源を投入した直後で,そういうものなのかなあくらいにしか思ってなかったのでした.
midiファイルを「いい音源」で鳴らせば,他の人みたいなきれいなmp3がつくれるんだ,と思っていた僕が,実際にその「いい音源」を手に入れて,たしかに多少はよくなったけど,何だか足りてない気がする....きむちさんの言った「ミックス」って何だろう....そういうことを考え始めた頃だったと思います.
そうして僕は,ひとまずどこかで勧められていた
Audacityという<音声(wave)編集ソフト>をDLして,
使ってみることにしたのでした.
(つづく)
相方がめずらしく「曲を聴いてやってもいいぞ!」と言うので
送ってみました(笑).何を言われるやら.
みなさん,身内は厳しいですよ!
だいたい趣味のDTMだなんて,基本的には聴いてくれた人に「すごいね」とか「素敵な曲だね」とかいう反応しか期待してない訳ですから,それは対話に見せかけた二人掛かりのモノローグ(ひとりごと)なのであって,お山の大将のオナニー行為以外の何ものでもない訳ですけれども,ある日「これじゃだめだ」って気づいた人が,勇気をふるってEWさんとかに足を踏み入れて,そこでようやく自己批判の視点を身につけるべく努力を開始することができるのですよ.人は鏡なしに自分の顔を見ることができませんが,さりとてそうした自己参照の道が完全に閉ざされているかといえばそれは微妙なところで,たとえば過去の自分を振り返ることで擬似的に内省を行うこともできる訳です.自分の書いた作品を後になって聴きかえすというのは,従って,高度に内省的な作業なのです.もちろん前進することを前提としている場合に限りますが.
あと一週間でホワイトデー,つまり勉強会スタートから1か月です.
そろそろ自分の曲と距離を取って冷静に聴けるようになる頃で,
アレンジ間をまたぐような横断的な議論も始められるかなーと.
第3回勉強会の討論テーマが<オーケストレーション>だったので,
今回は<ミックス>でやりたいなあと,前夜祭もそのように準備したのですが,
どうも無理っぽいんですよねー(汗).
もうちょっと考えます.
送ってみました(笑).何を言われるやら.
みなさん,身内は厳しいですよ!
だいたい趣味のDTMだなんて,基本的には聴いてくれた人に「すごいね」とか「素敵な曲だね」とかいう反応しか期待してない訳ですから,それは対話に見せかけた二人掛かりのモノローグ(ひとりごと)なのであって,お山の大将のオナニー行為以外の何ものでもない訳ですけれども,ある日「これじゃだめだ」って気づいた人が,勇気をふるってEWさんとかに足を踏み入れて,そこでようやく自己批判の視点を身につけるべく努力を開始することができるのですよ.人は鏡なしに自分の顔を見ることができませんが,さりとてそうした自己参照の道が完全に閉ざされているかといえばそれは微妙なところで,たとえば過去の自分を振り返ることで擬似的に内省を行うこともできる訳です.自分の書いた作品を後になって聴きかえすというのは,従って,高度に内省的な作業なのです.もちろん前進することを前提としている場合に限りますが.
あと一週間でホワイトデー,つまり勉強会スタートから1か月です.
そろそろ自分の曲と距離を取って冷静に聴けるようになる頃で,
アレンジ間をまたぐような横断的な議論も始められるかなーと.
第3回勉強会の討論テーマが<オーケストレーション>だったので,
今回は<ミックス>でやりたいなあと,前夜祭もそのように準備したのですが,
どうも無理っぽいんですよねー(汗).
もうちょっと考えます.
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ちなみに居飛車党です
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