音楽とかmacとか日々雑感とか
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メリークリスマスです.
第4回プレ勉強会(前夜祭),Avanjourさんのミックスにつづき
crescさんのミックスが届きましたのでお知らせします.
これから速攻アップします(笑).
第4回<前夜祭> in Café de Brahms
さて今日は,EQに引き続きリバーブのお話をしましょう.
視覚的にわかりやすいVSTを見つけたのでご紹介しておきます.
KR-Reverb FS(フリーウェア,VST/AU,win/mac)
→ここ(KReserach.com)からゲット
まああの,みなさんこれからフリーVSTとか探すと,どーしても英語サイトにぶちあたるんですけど,恐れていてはいけません.本棚に英和辞書とか眠っていませんか.僕らは受験のためではなく,まさにこの時のために英語を習って来たのです(笑).
さてさて,ポップス系だとあまり使わないかもしれないんですけれど,オーケストラなどの「コンサートホール」の響きを再現するのが,こうした<空間系リバーブ>です.アンビエント系の音楽などを作られる方はよくご存知ですよね.今日はこのVSTの使い方を説明しながら,普通のリバーブとどう違うのか見て行くことにしましょう.
第4回プレ勉強会(前夜祭),Avanjourさんのミックスにつづき
crescさんのミックスが届きましたのでお知らせします.
これから速攻アップします(笑).
第4回<前夜祭> in Café de Brahms
さて今日は,EQに引き続きリバーブのお話をしましょう.
視覚的にわかりやすいVSTを見つけたのでご紹介しておきます.
KR-Reverb FS(フリーウェア,VST/AU,win/mac)
→ここ(KReserach.com)からゲット
まああの,みなさんこれからフリーVSTとか探すと,どーしても英語サイトにぶちあたるんですけど,恐れていてはいけません.本棚に英和辞書とか眠っていませんか.僕らは受験のためではなく,まさにこの時のために英語を習って来たのです(笑).
さてさて,ポップス系だとあまり使わないかもしれないんですけれど,オーケストラなどの「コンサートホール」の響きを再現するのが,こうした<空間系リバーブ>です.アンビエント系の音楽などを作られる方はよくご存知ですよね.今日はこのVSTの使い方を説明しながら,普通のリバーブとどう違うのか見て行くことにしましょう.
小窓が3つ見えます.左から順に参りましょう.
1.左の小窓
・Early size(アーリーサイズ)
いわゆる<リバーブタイム>に相当.直接反射音の残響の長さを決めます.
ここはふつうのリバーブと同じですので,安心していじってください.
・Diffusion(ディフュージョン=拡散)
リバーブの色合いをびみょーに変化させるパラメータ.細かい話は省略しますが,リバーブの正体は高度に処理された連続ディレイで,このパラメータを0%付近まで絞るとそのことがよくわかると思います.慣れるまでは50%付近に置いておけばよいです.
2.真ん中の小窓
ここが空間系リバーブの神髄です.
・Late size(レイト・サイズ)
間接反射音の長さを決定.仮想空間に置かれた<壁>からまっすぐ帰ってこずに,乱反射してしばらく立ってから戻ってくる成分,一言でいえば「もわもわ成分」の残響の長さを決めます.練習のため最初はちょっと大きめの値に設定してみて下さい.
・Decay(ディケイ=減衰)
事実上<リバーブ音量>に相当か.残響音の減衰速度(というか留まりっぷり)を決めます.上のレイトサイズとこの値を両方とも高く取ると,どんな注意深いミックスでももわもわに覆われ一発で台無しになりますので注意してください.
3.右の小窓
・Listener Position(リスナーポジション)
他の空間系リバーブでは「Room size(ルームサイズ)」と表記されていることの多いパラメータ.仮想空間上の<壁>までの距離を設定します.このVSTでは大ホールでも60-80%くらいで十分かと思います.
・Dry/Wet(ドライ/ウェット)
元の音と残響音(=反射前と反射後)の配合比率を決めます.50%を越えると「残響音の方が大きい」という奇妙な現象も起こせますが,オーケストラでは特別な狙い(野外コンサートの再現など)がある場合をのぞき,30-50%のゾーンを使っておけばよいかと思います.
<空間系リバーブ>は,全ての音に場や空間を共有させる効果がありますので,
基本的にはマスター(マスタートラック)に使用することになります.
間接(二次的)反射音の使い方がポイント.
今までふつうのリバーブしか使ったことがないという方は,このVSTで遊びまくって,この機会にぜひマスターしておいてください.わずか6つのパラメータですが,いじってみるとリバーブの奥深い世界が垣間見えると思います.
リバーブはできればたくさんの種類を持っておいて下さい.最終的に気に入って使うのは3種類くらいに絞られるかもしれませんが,それぞれ個性やくせがあってかかり方が違います.もっと高級なリバーブになると,ここから更に帯域(ロー,ミドル,ハイ)ごとのコントロールができたりしますが,そのあたりはまた応用編ということになります.まずは基礎をしっかりです(笑).
では今回はこのあたりで.あとは年明けにトータルEQの話をすれば,オーケストラのミックスの基礎については,いちおう紹介が終わるかなーと思っています.
1.左の小窓
・Early size(アーリーサイズ)
いわゆる<リバーブタイム>に相当.直接反射音の残響の長さを決めます.
ここはふつうのリバーブと同じですので,安心していじってください.
・Diffusion(ディフュージョン=拡散)
リバーブの色合いをびみょーに変化させるパラメータ.細かい話は省略しますが,リバーブの正体は高度に処理された連続ディレイで,このパラメータを0%付近まで絞るとそのことがよくわかると思います.慣れるまでは50%付近に置いておけばよいです.
2.真ん中の小窓
ここが空間系リバーブの神髄です.
・Late size(レイト・サイズ)
間接反射音の長さを決定.仮想空間に置かれた<壁>からまっすぐ帰ってこずに,乱反射してしばらく立ってから戻ってくる成分,一言でいえば「もわもわ成分」の残響の長さを決めます.練習のため最初はちょっと大きめの値に設定してみて下さい.
・Decay(ディケイ=減衰)
事実上<リバーブ音量>に相当か.残響音の減衰速度(というか留まりっぷり)を決めます.上のレイトサイズとこの値を両方とも高く取ると,どんな注意深いミックスでももわもわに覆われ一発で台無しになりますので注意してください.
3.右の小窓
・Listener Position(リスナーポジション)
他の空間系リバーブでは「Room size(ルームサイズ)」と表記されていることの多いパラメータ.仮想空間上の<壁>までの距離を設定します.このVSTでは大ホールでも60-80%くらいで十分かと思います.
・Dry/Wet(ドライ/ウェット)
元の音と残響音(=反射前と反射後)の配合比率を決めます.50%を越えると「残響音の方が大きい」という奇妙な現象も起こせますが,オーケストラでは特別な狙い(野外コンサートの再現など)がある場合をのぞき,30-50%のゾーンを使っておけばよいかと思います.
<空間系リバーブ>は,全ての音に場や空間を共有させる効果がありますので,
基本的にはマスター(マスタートラック)に使用することになります.
間接(二次的)反射音の使い方がポイント.
今までふつうのリバーブしか使ったことがないという方は,このVSTで遊びまくって,この機会にぜひマスターしておいてください.わずか6つのパラメータですが,いじってみるとリバーブの奥深い世界が垣間見えると思います.
リバーブはできればたくさんの種類を持っておいて下さい.最終的に気に入って使うのは3種類くらいに絞られるかもしれませんが,それぞれ個性やくせがあってかかり方が違います.もっと高級なリバーブになると,ここから更に帯域(ロー,ミドル,ハイ)ごとのコントロールができたりしますが,そのあたりはまた応用編ということになります.まずは基礎をしっかりです(笑).
では今回はこのあたりで.あとは年明けにトータルEQの話をすれば,オーケストラのミックスの基礎については,いちおう紹介が終わるかなーと思っています.
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