♥ けっきょく防衛

美容院に電話を入れて，金曜に予約が取れました．

名人戦の第７局は，先手があのまま攻め勝った模様．
羽生名人の防衛です．

後手が防御に回り，斬り合いにはなりませんでした（汗）．羽生さんの「え，左美濃？　四手角でいいじゃん」みたいな開き直った▲４六歩で，後手の構想が狂ったような印象もありました．

挑戦者の郷田九段，名人奪取に王手をかける第５局までは鬼強だったのに，やっぱり「あと１つ勝てば名人」というのは，僕らには想像もつかないほど大きなプレッシャーなんでしょうね．でも，２手目△８四歩の郷田将棋はとてもかっこよかったです．

♥ 受け将棋シブい

２４へ行きました．相居飛車の力戦．

二枚銀を繰り出され中央を押さえられたものの，
こちらも角を捌きつつ２筋突破が実現してやや有利に．

あとは猛攻を丁寧に丁寧にしのいでいって，
攻めが切れこちらの優勢が確定したところで
相手の方の投了となりました．きれいな受け切り勝ち．


あえて相手の攻めを「催促する」ような手を指して
無理な体勢のまま襲いかからせといて捕獲，とかいうのは，
今までの僕ではなかなか浮かばなかったパターンです．
これはこれでけっこう楽しい（笑）．すごい読まないといけないけど．

まだ２局くらいしか並べてないんですけど，
＜いぶし銀の受け＞と呼ばれた桐山九段の影響がすでにッ．

♥ 棋聖戦第２局

淡路島を舞台に棋聖戦の第２局が行われました．
立会人は我らが黄金バット，桐山九段です（資料映像）．

挑戦者の木村八段が＜後手一手損角換わり＞に構え，
羽生棋聖が早繰り銀で速攻をかけるという流行形へ．

すさまじい斬り合いになりました．大迫力でした（汗）．
棋聖戦は持ち時間が短いので，派手な攻め合いになることも
多いような気がします．そのあたりも魅力です．

結果は木村八段の勝ち．
うれしいタイトル戦初勝利となりました．おめでとう木村八段！
途中のやりとりとか高度すぎて僕にはよくわからないのですが，
羽生さんが途中でテンポを落として局面を収めようとしたけれど，
流れが速くなりすぎてもはや止まらなかった，という感じもしました．

しかし今日のMVPは桐山九段だったように思います（笑）．
桐山節さくれつでした．手もびしばし当てるし，すごいです．
さすが棋聖３期．僕らの黄金バット．ファンです（笑）．
これから桐山九段の棋譜を並べようと思いました．


個人的に裏でこっそり行っていた裏・棋聖戦ですが，
僕の今回の予想は＜８一＞でした．

簡単にルール説明しますと，
予想してあったマス目に何か駒が侵入したら罰ゲームです．


羽生さんと木村さんで羽生さん先手なら，
たぶん＜後手一手損角換わり＞だろうと思っていたので，
そうなれば後手の自陣右辺は戦場にならないだろうという予想でした．
でも右玉とかになると序盤早々にアウト（汗）．

だいたい予想通りの展開になりまして，
へへーん楽勝だったぜーとか思っていたんですけれど，
ほぼ勝負の決した終盤になって，
羽生さんの金が７二にいるんですよ．
いつでも▲８一金があるんですよ（桂馬を取る手）．

どきどきでした．羽生さん早く投げてー！と思ってました（汗）．
結局そのまま終局となりまして，セーフ．
こうして僕も，うれしい棋聖戦初勝利を上げることができました（？）．

close

♥ いかにも現代矢倉

へろへろです．

最近（勝手に）ライバル視している
激指さんの初段と対局．

相矢倉になりました．
へたっぴな棋譜ですけれどさらします．
どうか右銀の動きにちゅうもく．

（うごく棋譜は以下に）

後手：激指（初段）

先手：僕


簡単な使い方
上段のボタン（＞）：１手すすむ
下段：オート再生用

close

♥ 矢倉はむずかしい

今朝はなぜか藤井九段とコーヒーを飲みに行くという謎の夢を見てしまいました．藤井さんぼそぼそ喋ってました．


棋聖戦が開幕して，今日は第１局が行われました．今棋聖を持ってるのは羽生さん，挑戦者は木村八段です．立会いは人気者の藤井九段．矢倉のオープニングから後手羽生さんが阿久津流＋△３三銀．先日の竜王戦で渡辺竜王が見せた構想を踏襲しました．

後手はそこからがっちがちのカテナチオへ．角を７三に引いて穴熊に入るという完全にカウンター狙いの布陣．その間に先手木村八段は銀２枚で中央を支配して模様を張りました，が，このあたりで控室の形勢判断はまっぷたつに分かれていたそうです．藤井さんは先手がいいと，深浦王位は後手がいいのではと感じていたみたいでした．


棋譜を見ながら，僕は正直なところ，これは先手ハマってるのでわ（汗）と思っていました．現代矢倉（特に４六銀型）の根本思想って，先手がわーっと攻めて，飛車角切ってでもとにかく＜寄り形＞まで行ければ（後手から早い攻撃がないので）勝ちになってるという，いわゆる「堅い，攻めてる，切れない...勝ち！」だと思うんですけど，穴熊が遠くて，とてもそんなハイリスクな攻撃を仕掛ける気にならないんですよ．仕留め損なったらおしまい＆恐らく仕留め損なうだろうという状況ですから．

ですからむしろ，先手としては現代将棋よりは昭和の将棋にして，中央の厚みを生かしてゆっくり押し込んで行くような展開にしたかったのではないかと思います．それが，▲６八角の自重の意味だったのだと思います．

しかし，そこから後手の羽生さんが，持ち駒の桂馬を生かしてきっちり端攻めを決めてしまいました．先手が支配した中央を無視して７-９筋の局所戦に持ち込んだのです．すごすぎる（汗）．こうして後手の勝ちとなりました．


僕は，これは羽生さんの巧妙なトラップで，この将棋先手に勝ち目はあったんだろうかとすら思っていたんですけれど，局後の感想戦で，中盤付近は対局者二人とも先手がいいと思っていたらしいと判明して，びっくりしました．いやーもう，矢倉は本当にわかんないですね（汗）．奥が深いです．