♥ 郷田フィアンケット

将棋の名人戦が２勝２敗のタイになったと聞いて，今日終わったばかりの第４局を並べてみたんですよ．名人戦だけネット中継が有料なので見てなかったんですけど，アサヒ・コム見て手で並べました（笑）．

＜相掛かり▲２八飛型＞と呼ばれる形．先手が羽生名人で，後手が挑戦者の郷田九段．驚いたのは，後手のフィアンケットが決まったこと．角が２二にいて，桂馬が３三にいて，つまり自分で角道を止めてるんです．でも桂馬（ナイト）が跳ねた瞬間に，一気に角（ビショップ）が敵陣を直射するっていう，こういうのチェスで《フィアンケット》っていうんです．

僕はチェスのほうを先に覚えた人なので，こういうの見ると脳内物質出まくっちゃうんですけど，自分でやってみると上手く行かないんですよ．これをやらかした局では勝った記憶がなかったりします．駒損大きい（汗）．桂馬跳ねた瞬間はすっごく気持ちいいんですけど．

さすがトッププロだなーと思いました．ちょっと感動．
最近ぜーんぜんご無沙汰ですけど，将棋も面白いですね．

♥ あいやぐら

今日は頭痛がひどかったです．肩いたい．

世間はそろそろパック（イースター）の休暇に入るんですけど，
例によって関係なかったりします．


ひさびさに激指さんと指してみました．先手が僕．ランクは二段に設定．
もー忘れてるからてきとーにぱっぱか指しです．

変則の相矢倉になって，△１四歩受けてくれちゃったので
端（１筋）を破って優勢を築いたんですけど
そこからうまく立ち回られて逆転されてしまいました（笑）．
あーうまいなーやっぱり．

でももう忘れちゃってるかと思ったけど，なんとかなるものですね．
これたぶん＜詰めろ＞かけてきたんだなとか，何となくわかります．
相矢倉いいですよね（笑）．

♥ 新年は棒銀から

さすがに金曜はへろへろです．
カンボジア旅行記は楽しんでいただけてるでしょうか．
あまりに反応がうすくて心配なんですけど（汗）．

２４に行きました．指し初めです．
昨日ハムちゃんに快勝したことに気を良くして，
無謀にもいきなりR戦に飛び込む僕．正月ですね．

対局室で相手が現れるのを待っている時は，やっぱりちょっと緊張します．
言ってみれば，まな板の上の鯉の気分．
ああいうぴりっとした緊張感はあんまり普段の生活に無いものです．
人間追い込まれたときに真価が問われると言いますし，有事に備え，
ちょっとこういうのに体を慣らしておくのは悪くないことだと思います．


新年早々，早指しの挑戦をあやまって受けてしまった僕（汗）．
しまったーと思う間もなくすぐに30秒将棋がスタート．
相手の方は＜右四間飛車＞からの超急戦．ファーストブレイクです．
もうゆっくりしている暇はないのでこちらもさっと棒銀へ．
お互い陣形整備もそこそこに，激しい攻め合いが始まりました．

早指しらしい大乱戦になりましたが，棒銀が上手く捌けて有利になりました．
敵陣に棒銀をつっこんでぐりぐりさせ，
侵入して来た敵の飛車を金打ちで叱りつけるその姿は
まさにドS.+゜*。:゜+(人*´∀`)+゜:。*゜+



（写真は本文とは関係ありません）


あとは相手の攻撃をいなしつつ敵玉包囲のプランを練って，
最後は15手詰（簡単な追い詰め）を叩き込んで勝ち．新年初勝利〜♪
双方ミスはあったと思うんですけど，勝ててよかったです．
ドキドキしますね．秒読み怖すぎる（汗

♥ 夜の飛車振りプレイ

勉強会の前夜祭の方は順調に進んでおりまして，
そろそろ本番のことも考え始めないとなーと思っています．

・サントラ系
・短調
・オーケストラ以外の楽器を入れてもいい（純オケも可）

このあたりはもう固定でいいかなーと．
あと今回もサーバーの都合上3MB縛り（約３分が目安）が発生します．

＊＊＊

また将棋でもしてみようかと思って
とりあえずハムスターと練習．

角換わり棒銀，早繰り銀，矢倉，なにやっても勝てます．ハムちゃん弱いぜっ．
ほんとは対振り飛車の練習とかもしたいのにと思いつつ，
ハムスターはひたすら棒銀志向なので，こっちが振ってみました．

三間飛車（石田），中飛車，向い飛車で，連破・れんぱ・連破ぁー．
▲５五角の両取りとかあっさり食らってくれますかふつー（汗）．

ここまで蹂躙してしまうと，いぢめっこですよね．
ついに僕もドSに目覚めてしまったかと思います．

♥ 竜王戦，第７局（２日目）

霧深い天童で竜王戦最終局の２日目がスタート．先手羽生名人の封じ手は▲９一とと香車を取る手でした．中央に勢力を張りたい渡辺竜王は△５四銀と応じ，穏やかな立ち上がりとなります．ここから１０手ほどの攻防は重要で，すぱっと明暗が分かれることにもなりかねませんので，両者慎重に時間を使います．

名人は手持ちにした香車を５九に放ちました．竜王側の飛車がにらんでいる５筋を下から支え，むしろここから反発していこうという構想．こうなると中央決戦は避けられません．５五地点周辺で華々しく駒の交換が行われるかと思っていたこの場面，指されたのは51手目▲９二と．控室を驚愕させた名人の一手でした．

直接的には攻撃の手でもなく，防御の手でもなく，さてどうなさいますかと相手に態度を尋ねる手．竜王側に有効な攻撃手段がないと見越した上で「攻めていらっしゃい」と誘う手．＜羽生の手渡し＞と呼ばれる高度な一手パスです．なんか最近羽生さんも調子悪かったみたいなんですけど，やっとらしい手が見られたと思いました（笑）．

渡辺竜王はこの手を見て１時間半の長考に沈みます．僕のへぼい棋力ですと，この場面でいちばんふつーに見えるのは△６四歩と名人の攻めの拠点を払う手．あるいは実戦なら△５三金とと金を抜きに行って，がちがちに受けに回ってしまうかもしれません．しかし竜王の選択は違いました．なんと超強気な△６五銀のぶつけ．すごい手が出たよー！（汗）　最強の手段だと思います．一見暴発のようですけれど，形勢や善悪を超越した非常に強い態度表明の一手に見えました．

竜王は敵陣６-７筋方面へと攻め込み先手玉頭に迫ります．この間に名人は明け渡された５筋中央の制圧に成功．この取引はどちらに分があったかわかりませんが，直後に攻勢を取ることに成功したのは羽生名人でした．竜王側５二の飛車が格好の攻撃目標になってしまったのです．じっと検討を続けていた控室も，ぽつぽつと「羽生優勢」の結論を出し始めます．

勝負を決めにかかる名人，最善の防御を続ける竜王．もう僕にはまったくわからないよーな高度な終盤に突入（汗）．控室の棋士たちは，確かに先手がいいがまだ後手玉に明確な寄せは無いという見解のようでした．竜王も防御の合間を縫って先手陣に駒を配置．この勝負まだわかりません．最終決着にふさわしい大激戦となりました．

77手目▲５四香で名人がついに飛車の捕獲に成功．控室は数手先の▲２二銀の打ち込みから後手玉が寄ってしまう筋を発見．しかし羽生名人は81手目に▲６一飛と打ち下ろし，この筋を逃します．竜王の玉は完全包囲されましたが，後手にも逆転の目がちらほらと出てきました．85手目▲６五飛成，一気の寄せをあきらめて一度受けに回る名人．序盤で突き捨てた８筋の歩のせいで８六には竜王の歩が残っていましたが，それがこの最終盤に来て効いてきます．

竜王は角を奪って△８七角，王手龍取り．いつしか後手玉の寄り筋は消え今度は名人の玉が追いかけ回される展開に．羽生名人も▲６六角の勝負手（詰めろ逃れの詰めろ）を放ちますが，最後は一歩及ばなかったようでした．おっそろしい戦いでした（汗）．

こうして140手の激戦を制して＜初代永世竜王＞の座についたのは渡辺明竜王．タイトル戦３連敗からの４連勝は将棋界初の出来事だそうです．７番勝負を振り返りますと，ターニングポイントとなった第４局がやっぱり重要だったんじゃないかなーと思います．羽生さんとしてはあすこで決められなかったのが響いたのではないでしょうか．３連敗してへこんでいた竜王に「あきらめたらそこで試合終了だよ」という言葉をかけ，奮起させたという奥さんの勝利という気もいたします．嫁重要，超重要．


というわけで，今回の僕の結論といたしましては，みなさん奥様（あるいは未来の奥様）を大事にしましょうということなのです（笑）．