♥ 穴熊は遠いけど堅くはない

とても寒くなってきました．そろそろ冬眠したいです．
でもあさってから友人がパリに来るのでいろいろ忙しいかもしれません．

２４free．相手の方が一直線に四間穴熊へ．めずらしい（汗）．
作戦をどーしようと思ったんですけど，こちらは左美濃から銀冠に組みました．
なんか居飛車側に▲８五歩〜▲８六角っていうかっこいい指し方があるんですよ，
試しにあれやってみようかなーと思って．freeだし（笑）．

でもそうそうこちらの思惑どおり進むわけもなく，
その２手が入る前に右辺で戦闘開始（汗）．
なぜか一方的に飛車角をさばくことができちゃって圧勝でした．

最後は相手の方がちょっぴり見づらい詰めろをうっかり放置してしまったので
一気に即詰みだったんですけど，アナグーマ，こわいですね．
ちょっと防御を手抜いただけであんなにあっさり崩壊するなんて．
しかも玉の逃げ場がないので王手がかかり始めるともうアウトです．
なんとなく美濃囲いみたいです．たしかに左右ぎゅっと圧縮した美濃（汗）．

僕も居飛車穴熊を指すことがあるんですけど，
穴熊にがっちり組めばあとは攻めるだけ，というのは都市伝説なのですね．
舟囲いのほうがまだ手抜きが効くような気がします．
６八金直〜６六歩まで入れば相当ふところ広いですし．
......その代わり毎回きっちり読まないと危険ですけど．

穴熊だと逆に受けを手抜けないというのは何だか意外です．
というか舟囲いの柔軟性が異常なのかも（汗）．勉強になりました．

♥ 竜王戦，第４局

昨日今日と，熊本を舞台に竜王戦の第４局が行われました．挑戦者羽生名人の先手で，後手に渡辺竜王です．立会人には我らが黄金バット桐山九段．７番勝負なんですけど，じつは羽生名人があっさり３連勝してしまったので，ひょっとしたら楽しい竜王戦観戦も今日で終わっちゃうかもしれないのでした．

ネットで棋譜を見たんですけど，終盤えぐかったです．
初手▲２六歩から相掛かりになりまして，羽生さんは２八飛型からの棒銀を選択．４五まで行った右銀を（３四に出ずに）あっさり５六に引いたのは，たぶん最初から銀矢倉に組む予定だったからではないでしょうか．

こうしてがっちり陣形を固めた先手に対して後手渡辺竜王，＜中住まい＞から二枚銀が出撃しさらに左右の桂馬を跳ねるという，なんかすげーニューエイジな形になってました．善悪は別としてかっこよかったです．


後手は玉が薄いもののもう攻めるしかない体勢．先手はとりあえず受けて駒をため，カウンター一閃で沈めればいいだけ，ということで，羽生名人がどうも作戦勝ちしたんじゃないかなーと思っていたのですけれど，形勢は難解とのこと．

戦いが開始され，竜王が飛車を成り込むあいだに名人は７三にと金をつくります（後手玉は５二にいる）．行けると判断した先手が勝負を決めにかかったのですが，ここから渡辺竜王の怒涛の粘りが始まりまして，猛追をひらりひらりとかわし最終的になんと敵陣への入玉を達成してしまいます．羽生さん頭を抱えて投了．

なお終了図からもし指し続けるとしたら相入玉することになると思うのですが（持将棋成立），そのとき先手の駒の点数が足りなくて後手勝ちということになります（大駒５点，小駒１点で計２４点必要．双方条件を満たした場合は引き分け）．僕だったら先手でも後手でも途中であきらめて投げてると思うんですけど（汗），いかにもプロの将棋というぎりっぎりの勝負でした．すごすぎる．


というわけで，もうしばらく竜王戦が楽しめそうです．
どうせなので第７局まで行ってほしいです（笑）．

♥ 手品とアナグーマ

今日はyoutubeで誰にでもできるという簡単な手品の動画を見てしまって，種明かしまでしてくれちゃっていたので，芸は身を助くだと思って練習してみました．
10分後くらいにぬおーできーん！とちゃぶ台をひっくり返したくなりました．


このところ少し居飛車穴熊の定跡書を読み返していたのですが，恐ろしい発明だと思います．最近の穴熊は三枚ではなくて金銀四枚で固めますので，攻撃面にやや不安が残るはずなのですが，十全に組み上げて一歩持てば，例の▲２四歩△同歩▲２五歩△同歩▲同桂△２二角▲２四歩△４三飛（...）▲３三桂成〜▲２三歩成〜▲２四と（！）があるので居飛車よし．

これを回避しようと四間飛車側がどこかで先に仕掛けても，２，３筋てきとーに突き捨ててばっさばっさと捌き合いに持ち込んでしまえば，結局穴熊の＜遠さ＞が生きてくる展開に．四間側を持ってみると，これが Z か...ッ！と身にしみてわかります．堅さこそ正義，まさに暴君．マッチョ大鑑巨砲主義．とっても素敵です．

舟囲いから銀でぱっぱか攻めていくのは異様に楽しいので好きなんですけれど，穴熊のストイックに勝ちを取りにいくしぶーい指し回しにも，いろいろ学ぶ所が多いなあと思いました．

♥ たのしい現代矢倉

高橋ミッチーの本を読んで以来，先手相矢倉では＜飛車先不突き＆▲４六銀型＞を採用するようになったんですけど，かなり楽しいです．矢倉ってこんなにわかりやすかったんだー（笑）．旧定跡（加藤流）の持っている，ふところの深さのようなものは確かに減じられてるんですけど，明るくヴィヴィッドな色彩とテンポの良さを感じます．スピーディかつスマートですよね．


以下は激指さんとのテストマッチ．
今日はワインレッドでどーぞ．

後手：激指（三段）



先手：僕


※　簡単な使い方
上段：「＞」ボタンで一手すすむ
下段はオート再生用



飛車を犠牲に端を破るところまでは予定通り．▲２三金打として桂馬を奪いに行くあたりは，自分でも重いかなーと思っていたのですけれど，龍を敵陣にひきこもらせたのでまずまずでしたでしょうか．△８六歩からのカウンターは非常にやばかったです．さすがに鋭い攻撃（汗）．

途中で先手勝ち（29手詰）が発生してたみたいなんですけど，そんなの読めなくていいと思いました（汗）．▲７五桂は局後激指さんに好手と誉められて，うれしかったです．今日は実はそれが言いたかっただけなんです．すいませんすいません（汗）．

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♥ 生のラーメンとボナンザ

頂きもののラーメンを食べたのです．スープは富山風だそうですが，ラーメンに詳しくないのでよくわかりません．ひとまずおいしいということだけわかりました．ラーメンを時々食べながら生きていくには，さしあたってそれで十分のような気もします．


あと２食分残っています．インスタントですが生麺ですので，早く食べないと悪くなってしまうに違いないのです．でも，かといって矢継ぎ早に消費してしまうのも勿体ないように思います．

しかしこうして大事にとっておいて，結局は冷蔵庫の中で悲しい結末を迎えさせてしまうのが，僕のよくない癖なのでした．冬眠前に小さな動物たちが溜め込む木の実は，忘れ去られてもいつか芽を出し，大樹へと成長していくのかもしれませんけれど，もし冷蔵庫からラーメンが芽吹いてしまったら，きっととりかえしのつかないことになってしまうのです．


＊＊＊


気が向いてボナンザと対局．さいきんあまり将棋もしてないんですけどねー．先手が僕．相矢倉に誘導してみたらきっちり追随してきてくれました．いい子だ（涙）．▲４六銀の瞬間にボナちゃんが例の△４五歩の突き返しをしてきてくれちゃったのでチャンス到来．選択肢はいくつかありましたが１七香〜１八飛型を作って端に殺到しました．

ちょっと途中絡まれましたけど飛車を捨てて攻め続け，そのまま攻め倒して勝利．珍しくワンサイドでした．対抗形とかだと勝てる気しないんですけど，矢倉ならまだちょっと希望が持てます．