♥ 魔法の鏡（前編）

　ゴガツウサギ：お兄様，粗茶ですが......ハッ！


　天野ゲルググ：はい，あーんして下さい♪


　三月ウサギ：あーん（パクっ）うんおいしい．料理上手になったねー


天野：ふふふ，三月さんのおかげです♪

ゴガツ：そっそこっ，何をしておるかーッ！（があーん）

三月：おや五月，ノックくらいしろよ

天野：...いいところなので邪魔しないで下さい

ゴガツ：ななななななななな......（きゅ〜〜）


（がばっ）


　ゴガツ：はっ，夢ドリーム☆！！！

黒猫：ナーゴ

ゴガツ：はぁ，はぁ...，え？　ずいぶんうなされていたが悪い夢でも見たのかって？　ええ，ある意味悪夢だったわ

黒猫：ナーゴ

ゴガツ：そうね，折角の午睡を夢馬に邪魔されれば誰だって良い気はしないものよ．まあよい，気晴らしに＜魔法の鏡＞で遊ぶことにしましょう．鏡よ鏡よ鏡さん，世界でいちばん美しいのはだーあれ？


＜魔法の鏡＞：・・・・・・


ゴガツ：おかしいわ，必ずゴガツ様と返すようC++でスクリプトを組んでおいたのに

黒猫：ナーゴ

ゴガツ：病んでるなーですって？　フッ，この不安の時代を生き抜く為には，各自何かしら自我の崩壊を免れる方法を用意しておく必要があるのよ．ではもう一度（こほん），鏡よ鏡よ鏡さん，この世でいちばーん美しいのは，だーあれ？


＜魔法の鏡＞：（ぼわわーん）お嬢様，それは，「天野ゲルググ」でございます


ゴガツ：あわわわわわわ！　これは全体どうしたことだっ！　スクリプト異常なのか！？

黒猫：ナーゴ

ゴガツ：な，鏡は目の前のものを正確に映しただけだって？　おだまりッ！　なんということ，なんということだ！　今の私の心は...くっ，許せない，許さんぞ天野ぉー！　ウルリッヒ！　現時点をもってこのマルス133の使用を許可する．今すぐ天野を討って来なさい

黒猫：ナーゴ

ゴガツ：なに？　俺の肉球ではトリガーが引けないって？　やむをえぬ，ではゼットンを倒したというこのペンシル爆弾を持って行くがよい

黒猫：ナーゴ

ゴガツ：え？　よいこのブログである＜ラパン・ブラン＞でそういう過激なのはPTAからクレームが来るって？　何を意味不明なことを言っているのです．まあでも，お前に発射装置を装着するのは確かに手間がかかりそうね．うーむ，何か方策を練らねばならぬな......


＜ナレーター：V.Singer＞
女心と秋の空か，あるいは親友ゆえの内なる憎悪なのか，
ひょんなことから天野に一方的な悪意を抱いてしまったゴガツ．
果たして二人の友情は取り戻されるのか．待て次号...！


＜つづく＞