♥ ライトサイド／ダークサイド

角の初期ポジションは８八（２二）の地点で，
このままだと，例えば隣の７八地点には永遠に侵入できません．

これは，チェス盤上の二人のビショップ
（ライトサイド・ビショップとダークサイド・ビショップ）
が，それぞれ白いマスと黒いマスのみを
守備範囲としているのと同じです．

将棋における角は，一度持ち駒となって再び盤上に放たれた時，
あるいは敵陣に侵入し「馬」へとプロモートした時に初めて，
この＜将棋盤のダークサイド＞へと降り立つことができます．
馬は上下左右への移動を許可されますので，この時
ライト／ダークの両空間を自由に行き来する能力を得ているのです．


このことを理解していると，
角をつかってちょっとした技をかけることができます．

侵入してきた龍に対して，先手が▲５九歩と叩いたところ．

いったい何をしているのかというと，
ダークサイド（５八）にいる敵の龍の位置を微調整し，
ライトサイドのマス（５九）へと呼びこんでいるのです．

なぜなら，端的に言えば，
味方の馬が現在１一地点（ライトサイド）に存在しており，
また恐らく今後もこのサイドで使い続けることになるであろうと
予想されるからです．

本譜では実際，30手後に▲２六馬と引いた手が
５九の龍にヒットし，後手は△４八歩の受けを余儀なくされています．
終盤の大事な局面でこうして手番を握った先手が
そのまま勝利を収めることになりました．


このように，１歩犠牲にしておくことで
後々いいことがあるかもしれないのです．
（ないかもしれませんが）


いずれにせよ，こうした使い方ができるのが，
角という駒の恐ろしいところではないかと思います．

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♥ こころの処方箋

シフトチェンジする際には，
いちどニュートラルを経由するのがよいと思います．

トップギアに入ってる方，
１速で踏んでも踏んでも進まない方，
パーキングでお休み中の方，
あるいはリアに入っちゃってる方......，

いろいろいらっしゃるかと思いますが，
自分をニュートラルにする時間って，
大切なんじゃないかと，思います．

熱いシャワー，お気に入りの紅茶，大好きなCD，
なんでも構いません．
ほっとする時間を上手に使い，心の切り換えができたら，
きっと長い時間を静かに笑って暮らせるのです．



とゆーわけで，オイラ２４いってきただ！（＜誰だよ）

久々だったので自信なかったです．
相手の方の先手番で，初手▲５八飛でした．


久々に来てみたら中飛車ってナニゴト．


有無を言わさず＜相振り革命＞発動です．

序盤，相手の方のトリッキーな飛車のひねりから
いきなり龍をつくられるというミスをやらかしまして，
あれよあれよという間に劣勢に．

でも５筋の位の奪還に成功したので，中飛車にします．
相手の方はなぜか玉を左に囲って舟囲いでの迎撃．


まさか，まさかこれって......，
対抗形の......


中飛車側を持つのは，初めてだ！（しかもオッサン囲い）


防御力けっこーすごいですね，中飛車．
相手の方がすっごい駒得で優勢だったはずで
僕は途中で投了しようかと思ったくらいだったんですけど，
どうも攻略の糸口が見えなかったご様子．


最後はすぱっと斬って勝ち．
持ち駒がひとつも残りませんでした．ぴったり．

あいかわらず序盤へたっぴな僕です．
ほんとはアナグーマとかやりたかったよう．

それにしてもねむいです．

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♥ アナグーマ師匠

昨日yebisuさんやiwaoさんに，
さいきん将棋の話ばっかりだと突っ込まれたばかりなんですけど，
今日も将棋の話だよ（笑）．

もうじき竜王戦の第６局です．12-13日です．
３勝２敗で防衛に王手をかけた渡辺《魔太郎がくる！》竜王に，
佐藤《みっくん》康光二冠が挑みます．
次の舞台は，伊豆．

この二人の対決に僕は異様に心躍るのですけれど，
それはなぜかと申しますと，
彼らが僕のアナグーマ師匠だからなのです．


佐藤康光著『最強居飛車穴熊マニュアル』
渡辺明著『四間飛車破り＜居飛車穴熊編＞』


この二冊で僕はアナグーマを勉強中なのです．
まだ１勝もできてませんけどね！　（´・ω・｀）


みっくんの本は，基礎編という感じがします．
でも高美濃に一瞬で必死がかかる筋とかさらっと紹介されてたりして
あなどれません．
渡辺竜王の本は，本格的です．
とても高度な序盤戦術について踏み込んだ解説があって，
振り飛車からの△５五歩や△６五歩の仕掛けが怖くなくなります．


そんなわけで，二人ともリスペクトなんですよ．
個人的には夢の対決なんです．
どっちともがんばってほしいなー．
でも第７局（最終戦）も見たいので，今回はみっくんを応援したいと思います（笑）．

♥ 初めての六枚落ち

今日はyebisuさんと将棋をしました．初対局．

最初10枚落（裸玉）の予定だったんですけど（＜ネタ的に）
２４の設定が六枚落ちまでしかなくて，六枚落ちとなりました．
飛車，角，それに左右の桂馬と香車を落とすという
ハンディ戦です．

銀ってたしか横と後ろだめなんですよねー，とか
そんな会話をしながら，ゆっくりのんびりと指しました．
結果はyebisuさんがきれいに寄せ切って，勝利．

駒落ちの上手（うわて）側なんて初めてでしたけど，
とても楽しかったです．またやりましょうー（笑）．


＊＊＊


とーとつですけど，ここで，
ジェームズ・レヴァイン指揮，BPOの演奏で，

ワーグナー作曲　ワルキューレの騎行

をどうぞ．

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♥ 序盤がいちばん難しい

今日はもうビールを飲んでしまったのだよ，
はっはっはっはっはー．

いきおいで２４に行きました．
酔った状態で行くと勝てないんですけどね．

後手を引きました．
矢倉っぽい，しかも相矢倉っぽい！　とわくわくしていたら，
右玉（みぎぎょく）に変化されました．がっくんちょ．
とはいえ右玉を相手にするのは実は初めて．
どこから手をつけていいかわかりません．

序盤，角を出るタイミングが早すぎたようで，
あっさり不利→やがて劣勢になりました．うおーんミスった......．
銀でがしがし攻め込まれてしまいます．
なんか最近こーゆー展開多いぞ．

ここから振り飛車みたいにぶんぶん飛車角をかっさばいて
（＜元は四間飛車党）
なんとか逆転勝ちさせていただきましたけど，思ったのは，

やっぱり序盤がいちばんむずかしい


ということです．

終盤はいわばパズルゲームですし，正解が存在しますから，
慣れたらそんなに難しくないんです．ひたすら計算．
将棋とは別のゲームっぽいかも（笑）．

中盤は手が広くて（特に居飛車だと）構想力がいりますので
ちょっと難しいんですけど，
自分で攻撃をコンストラクションする楽しみがあります．

でもねー，序盤は，
その後の展開をほぼ決定づけてしまう
すごーく重要なステージだと思うんですけど，

ハマり筋がごろごろ転がってるので，
ほんとに相手が何を狙っているのかちゃんと
一手一手読み取って慎重に進めないと，
知らないうちにハマってたりします．

あと，いつのまにか＜作戦負け＞になってしまっていて，
気がつくと飛車が動けません状態になってるとか．

定跡とか一生懸命覚えてても，
実戦での経験が伴ってないとやっぱりだめなんです．


今更ながらという気もしますが，
序盤の怖さがようやく身にしみてわかってきました．

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