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音楽とかmacとか日々雑感とか
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リミッターでゲインするとすごいですね.感動しました.
普段クラシックばかりなのであんまりやったことなかったんですが,
市販CD(ポップス)並の音量にできます.当然クリップなし.

下準備はちょっと必要ですけど,
なんとなーくコンプでのゲインより素直な感じがします.
また技をひとつ覚えたぞー(笑).

余談ですが,市販CDって不必要に音大きいですよね.
クラシックのCDだけ異様に小さく感じますもんね.
音圧の建艦競争になっちゃってるという話を聞いた事があります.
ラジオの音楽番組でかけてもらった時に,
他のアーティストの曲に聴き劣りしないように
どこも(音圧を)稼ぐだけ稼ぐんだそうです.

ところで今日はEWにちらっと行って,
次の<テーマ指定>だけ見て来たんですけど,
何だったと思いますか.

「静寂」

だよ!
こ,これはあれですか,一休さんとかきっちょむさんとか,
そういう世界なのですか(汗).
どーでもいいですけど,
せっかく覚えたリミッター技,使えそうにないよ!

まあそんなわけでして,みなさんファイトです.
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さいきんすっかりキャラが立ってきた
<お天気お姉さん>の天野さん.
今日は天野さんがいきなり持って来た電波ゆんゆんな歌詞
曲をつけてみました.


amag-full

「天野ゲルググ,歌います......」


<人生ゴールポスト>

作詞:天野ゲルググ 作曲:三月ウサギ 歌:天野ゲルググ

右往左往の世の中を
ボールひとつにきりきりまい
翼広げぬ渡り鳥
守りも堅く立ち上がれ
一人ひっそり闇に咲く
ああ人生ゴールポスト


(うち,不器用な女やさかいに
 次の信号赤だったらアンラッキーデー
 マザー,マザー!)


影も無ければ華も無い
スルーパスにも動けない
歌を知らない箱の鳥
体のどこかに当たってくれ
一人ひっそり陰に立つ
ああ人生ゴールポスト



曲ファイルmp3(約3.5MB)
お盆です.フランスもなぜか祝日.ビバお盆.

突然ですが今日はEQのお話です.例によってマニアックな話なので,音楽関係者以外は華麗にスルーして下さい.まず「そもそもEQ(イコライザー)って何よ」という所から入りますが,みなさんがコンポで音楽をお聴きになるときにひょこひょこ動いているゲージがありますよね.あれがイコライザーです.激しいダンスミュージックが好きな方は,思わず低音をバズーカブーストしてたりするでしょう.そういうことを可能にするのがこのEQなのです.でも本来は,equal(イコール)+ライズなので,むしろ全体のサウンドをなだらかに均質化させるという意味だったりします.均質化させることには或る大切な狙いがあるんですけど,それについては後で触れましょう.

EQには,大きく分けて三つの用途があります.ひとつは曲のミックスダウンが終わった後,全体のバランスを再調整する意味でかけるという使い方.ふたつめは,各楽器にかけて音色変化を狙う方法.そして最後に,ミックス段階で<ぶつかり回避>をするためにかけるやり方です.順に見て行きましょう.


1.マスタリング時,曲ファイル全体に施す方法

ちょっと次の写真を見て下さい.


<クリックで拡大,画面はAudacity付属のEQ(フリー)>

左(低音域)から右(高音域)にかけて,なだらかなラインが引かれているのが見えます.これはコロンビア社のLP時代のイコライジングを再現したものらしいのですが,低音を14dBは上げてますね.iPod+ヘッドフォン文化全盛の現在ではちょっと真似しづらい豪快なラインですけれど,当時はLPレコードなので,スピーカーから聴き手までの間の距離が計算に入れられているのです.その空間で音をまろやかにブレンドさせる訳ですね.「空気中では高音ほど直線的に飛ぶ」という特性を考慮したイコライジングになっていると思います.

最後に曲全体にかけるということで,コンポのEQもこれにあたります.ケースバイケースですが,わかりやすい使い方としては,欲しい音域のブーストになるでしょうか.


2.音色変化,なにかひとつの楽器にかける方法

ある楽器の音を変化させるためにEQを用いることがあります.これが最もダイレクトに効果を現すのは,シンセサイザーの,もっと言えばリード系の音です.しかし,たとえ(サンプラーのような)録音されたオーケストラの生楽器の音であっても,思い切りかけてやればやはり変化します.一般論ですが,ブライトで派手な音にするには低音を抑え,ダークでまろやかなサウンドにするには高音を抑えてみます.このあたりは完全に好みの問題となりそうです.

カットとブーストを駆使して,好みのサウンドを目指します.かなりレベルの高い使用法と言えます.


***


3.ミックス時,各トラックにかける方法

次に今日のメインである,ミックス段階でのEQについてお話しします.曲をお書きになるみなさんには半ば常識でしょうけれど,各楽器の音が喧嘩しないように,左右にパンを振って<ぶつかり回避>するテクニックがありますよね.でもこれだけでは少し足りないのです.たとえば中音域に各トラックの音が集中していたら,いくらパンを振っても音同士の喧嘩が起こってしまいます.譜面上であらかじめ回避しておくべきことでもあるんですけど,ミックスの観点からしますと,これに解決を与えるのがEQということになります.

具体的には,ひとつひとつの楽器にEQをほどこします.たとえば低音域をけずってもそれほど音色が変わらないような楽器については,ばっさりと低音カットしてベースやドラムのためにスペースを空けてやる,などといったことをします.実は左右上下前後のxyz軸方向,すべてにおいてこのような<ぶつかり回避>が可能です.それぞれパン,EQ,リバーブを用いますが,これについては今日は触れません.

次の写真をご覧下さい.


<クリックで拡大,GarageBand付属のEQ1>

これは高中低たった3バンドというおそらく最もシンプル化されたEQですが,ここにEQの基本的な考え方はすべて揃っています.つまり,<高音域,中音域,低音域>,<カットかブーストか>,EQというのはほとんどそれだけなんです.また,上から3つめのパラメータ(フリクエンシー)でピークの設定ができるようになっていまして(数値は出ていないが高音域から低音域までカバーしている),「中音域に山をひとつ作って後はカット」程度の目的にはこれでも十分使えます.

逆に,EQでもっとも本格的なものを見てみましょう.


<クリックで拡大,Kjaerhus社のEQ(VSTプラグイン,シェア)>

ツマミがたくさんあって目を回しそうですが,これは昔のイコライザ機材を模したデザインで,左から右へ低〜高音で5バンド用意されています.最上段がカットとブーストのツマミ,中段がフリクエンシー(Hz)の微調整,そして最下段(Q)はラインを鋭角に取るかなだらかにするかを決めるためのツマミです.これらの組み合わせで自由自在にEQカーブを描くことができます.低音以外抑えめ+1000Hz付近をピンポイントで上げて......などという細やかな設定も可能なのですね.

上画面でどの音域がブーストされているか一目でわかるなど,視覚的にわかりやすいのが良いですね.こういうのをグラフィックEQ(略してグライコ)といいます.赤いラインをよく見ますと,(これはサンプル画面をそのまま持って来ちゃったんですけど)ピークを3つ作ってあることがわかります.ただやはり操作は難しそう.こんな豪華なのはむしろマスタリングで使いたいでしょうか.昔の機材に慣れ親しんだ方にはとても使いやすそうなEQですなのが,現在はほぼ同等の機能で,しかももっとお手軽なものがあります.



<クリックで拡大,Linear社のEQ(VST/AUプラグイン,フリー)>

各トラックにかけるには,小回りの利くツールのほうがよいですね.これもグラフィックEQですが,シンプルかつ細やかな操作が可能になっています.最近はこうしたものがフリーで大量に出回っておりますので,使いやすいと思ったものをひとつ持っておくと何かと便利かと思います.

有名サイトですけれど,探しに行くときはここがお勧めです.
KVR Audio


まとめますと,ミックス段階におけるEQの効果は,「かぶっている音域を整理し,各楽器の住み分けをはかること(ぶつかり回避)」で,メインの使い方はカットということになると思います.


***


不足している箇所をブーストし,過剰な箇所をカットする,どこかの音域だけ飛び抜けて音が集中しているような事態を避けて最終的にはなだらかなラインを確保し,全体の均質化をはかる.それがイコライジングの根本思想です.最後に,先ほど保留してあった「EQによる均質化の<或る大切な狙い>とは何か」という問いに回答を与えて,今日のお話を閉じることにしましょう.

最も簡単な例を挙げますと,たとえば,低音域にたくさんの音が集中したままの状態で,マスターにマキシマイズをかけたとします.マキシマイザーは音の小さな中高音域を引き上げようとしますが,低音域が早々とクリップ(音割れ)寸前のレベルに到達してしまうために,思ったほどの効果を上げずに終わるのです.大きな音を抑えつつ同様の作業をするコンプレッサーでも同じような現象が起こります.したがって,あらかじめEQで均質化の下準備がすんでいれば,よりスムーズに音圧を稼ぎに行くことができるのです.


上に紹介したEQの3つの用途が,実は独立したものではなく,互いに連動してしまっていることにお気づきになった方もいらっしゃるかと思います.このようにEQの用途は多様で複雑ですが,使いこなせば便利な武器となります.またコンプレッサーと並ぶミックスの基本テクニックですので,是非覚えたいところです.しかれども,こうした知識は最終的には重要ではありません.自分の耳と経験,それが全てなのです.これを読んでEQがわかった気になっているそこの貴方.どうか実践経験を積んで下さい.いろいろいじってみて失敗して,不意にいい音ができて感動して,そうした経験が重要なのです.トライ&エラーの過程もまた楽しいものですよ.なぜなら,僕らは音楽が好きで創ってる訳ですから.
今日はお昼からなので午前中は曲を書いていました.
(先週の反動でここ2,3日遊びすぎの僕)

さいきん使ってみてイイ!と思ったのは,
クラリネットの高音域です.

クラは低音がとても得意だと知っていたので
高音域は知らず知らずのうちに使用を避けていたのですが,
いざ使ってみると,なかなかチャーミングな音色を聴かせてくれますね.
楽器の得手不得手(えてふえて)をなまじ知っているが故に,
かえって盲点になっていたみたいです.

既知のものでも別角度からいろいろ試してみると,面白いかもしれないですね.
今日は雨の予報にも拘らず自信満々で傘を持たずに出かけ,
見事に生還した三月です.
僕が外にいるあいだは快晴でした.

日常生活の個人的な賭けというのは,確かに無意味ですが,
勝つと気分がよいですね.

今日は心地のよい風が吹いておりまして(客観的に言えば暴風でしたが)
なかなかどうして,さわやかな日でした.

昔書いた曲(しかもmidi)ですが,よろしければ聴いて下さい.

<風の巡る季節に>
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